36%増益,タマホーム。

 

米国で感染拡大しきるまでやることがないので,粛々と住宅業界をみていきたいと思います。

 
こういうときこそ,たんたんとファンダメンタルズに基づいて分析をしたいものです。
 
株価ではなく。
 
基礎知識
 

タマホーム(1419)
 
住宅をつくっている。
売上のほとんどが,住宅の請負によるもの(つまり注文住宅)。
 
積水ハウスとかダイワハウスみたいな大手と違って,ローコスト系のメーカー。
 
 
 
タマホームの損益状況

 

 
既に2Qの決算がでていますが,最新の通期の決算をみてみましょう。
 
2015,2016年と,赤字でしたが,黒字に転換しつつあるようね。
なにがあったのかしら?
 
 
・・・・決算書とIRをみると,ホテル事業用の不動産を売却したようね。
しかも,営業利益に入っている。
これって,特別利益じゃないんだキョロキョロ
 
2019年5月期の営業利益の内訳をみてみると,
 
①住宅事業(請負)8億円(前期比67%減!ガーン
②不動産事業(分譲)55億円(同301%増!ガーン
③金融事業4億円(同16%減)
④エネルギー事業3億円(同1%減)
 
・・・・・その不動産の売却がなければ,かなりヤバかったかもしれない。
 
最新の決算をみると,36%増益!
 
 
 
だけれども,昨年7月に,例によって,自社でホテルとして使用(あるいは賃貸?)していた不動産を売却したらしく,その売り上げと利益でかさましされている模様でござる。
 
 
けつろん!

 

経営をスリム化しつつあるらしい雰囲気をかもしだしていますね。
 
 
昨年4月には,中国とミクロネシア連邦(どこよ?(笑))の海外子会社を売却。
 

受注速報によれば,注文住宅は前年同月比80%とかですが,建売住宅は120~160%と,かなり健闘しているかんじ。
 
資産900億円中,借入金は160億円で,意外とすくない(というか,不動産売却益で借金をかなり返済した)。
 
不要な不動産や子会社を売り,注文住宅を縮小し,建売に経営資源を集中しているというなら,今後,伸びるかもしれないわね。
 
が,本体の戸建てやマンションの建売が,どれくらい儲かっているのか,いまひとつ,決算書からよみとれない。
一時的な利益が混ざっていて,なんとも分かりにくい。
 
 
今は買いませんけど,このまま経営改革が進行すれば,あなどれない会社とみます。
 
ローコスト住宅メーカーなので,オープンハウスと競合しないでね。
 

 


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