株は、結局、成長するかどうかだ
株の基本はインデックス投資であり、これは継続的に7-9%程度のリターンが見込めます。よって、EPSが毎年7-9%程度伸びる個別株を買ったとしても、インデックスとトントンの成績になるので、買う余地がありません。
(※その個別株が理論価格の半額であれば、「どこかで理論価格に戻って100%のリターンを2-3年でもたらす」ことも単発的にあるかもしれません。しかし、そういった投資機会が毎年継続的に見つかるわけではありません。)
年成長12%とか13%の微妙な成長株だと、インデックス投資にある程度勝つかもしれませんが、差が微妙すぎて、倒産リスクや不祥事リスクを背負って個別株投資をするに見合いません。個別株に投資する以上、インデックス投資を「圧倒的に」上まわる成績・・・・つまりは、EPS(厳密にはFCFですが)が毎年20%程度は伸びる株を買いたいものです。
ここまではいいでしょうか?「個別株投資をする以上、インデックス投資を圧倒する20%程度の利益成長がほしい」
では、20%の利益成長をするには、どれくらいのROEが必要でしょうか?
100の利益を稼ぐ企業が、ROE20%の場合、「100の利益を全部再投資して」ようやく翌期の利益120つまり20%成長を実現できます。ギリギリですね。配当もできないし、ROEが下がれば未達になってしまいます。
ROE30%であれば、利益の6-7割を再投資すれば、20%成長が可能です。これくらいの余裕はほしいものですね。
なお、ROE30%となると、(レバレッジ2倍と固定すると)利益率7%×2回転の薄利多売型か、利益率15%×1回転の高利益体質の2タイプに分けることができるでしょう。①回転を早くするか、②原価や人件費の削減による低コスト、あるいは③高付加価値の3タイプにさらに分かれることになりましょう。
話をもとに戻します。
「個別株投資をする以上、インデックス投資を圧倒する20%程度の利益成長がほしく、その成長を実現するには、ROE30%×60-70%の再投資が必要」となりました。
したがって、検討すべきは、
1 ROE30%=①早い回転、②原価や人件費の削減による低コスト、あるいは③高付加価値が、成長しても継続するか。
2 60-70%の再投資=未開拓地域などが豊富にあるか。また、雇用や資本調達が間に合うか。
の2点となります。
成長すると、資本の回転率が落ちたり、間接コストがかさんで利益率が落ちるのはよくあります。競合が参入してきて、「高付加価値」が危うくなることもあるでしょう。そういった事態が生じないか、論理的にチェックし、また、過去の実績を確認する必要があります。「未開拓地域の存在」については、決算説明資料か中計、社長のインタビューなどから推察することになりましょう。成長に必要な人員が確保できるかは、労働集約産業であれば、「バイトで回せるか」検討することになります。高度な人材を毎年20%増でもって雇用継続していくのは、非常に難しいからです。
結局のところ、検討するのは、「利益率を落とさず毎年20%程度の成長をしていけるか」ってこと。
・肥大化で間接コストがふくらまないか
・競合が参入して高付加価値が毀損されないか
・未開拓地域があるか
・労働集約産業であれば、バイトで回せるか
・資本集約型であれば、資本調達が間に合うか
今日の記事の趣旨は、「インデックス投資がある以上、ROE30%×再投資60-70%を狙わなければダメだよね」というところ。「ROEや成長性の定量的な数字の下限がほぼ出てきてしまう」ということでした。
ま、ただのあたしの個人的な考えの整理でした。おあとがよろしいようで。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。
suriaさん、こんにちは。
あけましておめでとうございます。
プレミアとロードスターは日経に連れ高せずに冴えないですね。
keeperもアノマリー通り1月は下げそうな感じですね。
マークラインズ、すごい暴騰ですね。
suriaさん効果でしょうか!?
今年もよろしくお願いします。
あけましておめでとうございます!
プレミアがつれないのはいつものことなので、、、むしろ、1800円切らないことに驚いてます笑
今年もよろしくお願いします!
suriaさん、こんにちは。
コシダカの決算見ましたが、海外が思ったより伸びてないですね。
suriaさんはコシダカの決算どう判断しますか?
追伸
一時的営業外収入で見栄えはいいですが、個人的には微妙な決算という感想。
ただ、1Qが悪いのは会社側も以前記載してたので、それだけで見限るのも早計な気もしますが。
keeperとロードスターが下がりそうなので、うまく立ち回りたいです。
営業利益が計画比99%ということで、ネガティブなサプライズなしで順調と評価していいかと。
パッとみ、営業利益が伸びていませんが、宣伝広告費ですかね、予定通りということで、内容をみると悪くないかと思いました。
keeperがようやく下がってきたのが嬉しいですね!2Q決算の見栄えは悪くなるはずなので、暴落に期待してます笑
なるほど。
期待値の違いですかね。
営業外収入なければ、コンセンサスをかなり下回りますし、コロナが活発でなく自粛もなかったので、個人的にはもっと上を想定してました。
私とは資産が違うとはいえ、2000万もkeeper保有していて暴落希望とは流石です 笑
でも、見栄え悪くなる特殊要因ありましたっけ?
確か去年はカンブリア宮殿効果があったことぐらいしか思いつきませんが…。
話は変わりますが、suriaさんはロードスターのここ最近の株価不振は要因はなんだと思われますか?
ああ、KEEPERは1Qで微増益だったので、2Q単独が良くとも2Q累計の決算の見栄えは悪くなるのではと思っています。12月の月次もふつうでしたし。
ロードスターは、年末の配当と上方修正目当てに買った方が投げているんじゃないかしら。中期目線では、購入のIRが半年以上ないのが気になっています。あとは・・・円高でしょうかね?外国人投資家の(ビルの)買い意欲は多少おとろえるかもしれませんし。
suriaさん、こんにちは。
アップガレージを保有してます。
最近月次が出ましたが、暖冬の影響か、数字が冴えません。
suriaさんの理論株価の半分程度。
配当利回りも3%以上あります。
銘柄としてプレミアやロードスター、keeperやマークラインズ等に劣るのは承知してますが、株は安い所で買わないと儲かりません。
私はプレミアは1600円台、ロードスターは1800円台、keeperは5000円台、マークラインズは2600円台を買う目安としています。
コシダカも悪くはないですが、優位性等からアップガレージかと。
他方、suriaさんは別の方からの質問に今買うならマークラインズと答えてらっしゃいますが、マークラインズとアップガレージの比較でもマークラインズですか?
こんにちは、はい、マークラインズです!
さいきん(ここ3ヶ月くらいですが・・・・)のマイブームは、割安より、長期成長を狙う方向にシフトしています。
仮にアップガレージの株価水準が訂正されて30%の儲けがでても、一時の儲けにすぎません。これに対して、毎年20%EPSが成長する銘柄であれば、毎年20%の儲けが得られます。前者もあるにこしたことはないですが、現在は、後者に重きをおいています。
また、アップガレージは、ROE16-17%くらいで、S&P500の平均と差がなく、「儲かったとしてもインデックス投資とトントン」という可能性が捨てきれないと思っており、もう少し成長か利益上昇の起爆剤がほしいなあというところです。
suriaさん、回答ありがとうございます。
マークラインズは連日連騰してますが、まだ割安でしょうか?
また、ロードスターはまだ下がりそうですが、今の株価で買うのは危険でしょうか?
個人的にはロードスターは次の決算値はかなり怪しいと思います。
売却irが少なく、例年あった上方修正や増配が年末になく、一時的に売られる可能性が高いと思ってます。
マークラインズは、超長期の成長を見据えるならギリギリ買える値段だと思います。さらに1割2割上がると辛くなってきますが。
ロードスターは、あたしの計算では、保有不動産の含み益込みで2000円なので、高くも安くもないと判断しています。危険ではありませんが安全でもないでしょうね。