力士の世界

「力士の世界」 (角川ソフィア文庫 33代木村庄之助著)という本を読みました。

お相撲さんって、とても面白い生活をしているんだなあ、と思います。

朝5時ー6時に起きて、いきなり稽古。
11時ころ、お風呂、食事、そして昼寝。
17時ころ、夕食、就寝。

一日二食。ふんどしと浴衣、髷で生活。時代劇から抜け出てきたような生活を、令和の現在もしている。貴重な人材ですね。

 昔は、電灯がなく、あかりも貴重でしたから、日の出とともに起きて、日が暮れたら寝る。
火を起こすのも重労働ですから、ご飯を炊くのは一日一回。あとは、冷えたご飯を雑炊やお茶漬けで食べる。


 で。


 株をやっていると、どうしても、「どういう経済レベルで打ち止めとするのか」考えざるをえなくなります。


あたしとて、最初は、「5000万円あれば、年5%で運用したとして、働かなくても大丈夫になる」などと考えていました。しかーし、むろん、税引き後200万円の生活では、カツカツです。仮に独身であったとしても、これでリタイアするのは苦しいんじゃないかな。金融危機が起きて元本が毀損されないか、死ぬまでびくびくしながら生活することになっちゃう。

 じゃあ、1億円あったら、安心?

 それとも、余裕をみて2億円?

 ちょっと贅沢しても大丈夫な、3億円?


「安心を求める心」と欲望は、際限なく、肥大化していきます。

 最初は、「やりたくもない仕事をせずに、身軽に生きて行けたら」という気分だったのに、徐々に、「それなりの生活を維持していたい」になり、「ちょっと贅沢してもびくともしない資産がほしい」と変わっていきます。キリがないですね。ブッダは、「貨幣の雨を降らせても、人の欲望は満足しない」と言いました。結局、ひとって、どんな境遇でも「慣れ」てしまうんですよね。で、上を目指したくなる。


 そういうときに、昔のひとの生活をみると、ほっとします。電気も冷蔵庫もなく、着物と和食のみの一日二食。日の出とともに起きて、夜になったら寝る。


「期待値を低くする」というのとは、少し違う気がします。「あきらめ」とか、「節約」みたいなのではなくて、「特別、物質的に贅沢しなくても、幸せに生きていけるんじゃないかな?」という希望のような気がします。

 今夜は、ちゃんこ鍋にしよっと。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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てきとーな雑感とか

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