介護のM&A、ブティックス

へたくそマンさんからコメントいただきました!!

「お久しぶりです。
(お久しぶりです!!)

拡張できるビジネスモデルは強いは私も強いと思います。
分散先の一つでブティックスはいかがでしょうか。
事業PFは転換されながら現状、3事業に分かれています。
展示会事業は今期、好調ですがM&A事業が下期偏重になったため、現状の評価は高くありません。人材採用事業はほぼ計画通りに進捗しております。
ここのビジネスモデルの強みは事業が繋がっており、シナジーを生みやすく、M&A事業は同業他社比較した上で育成期間が短く、成約率の高さで年収が低い分、業務負荷も低いため、離職率が低いです。拡張路線に入っています。
M&A事業は介護事業から始まり、業種を広がており、展示会事業はコロナ禍の影響が薄れて成長拡大をしております。」

ブティックス?展示会?ぜんぜん聞いたことないにゃ。

介護用品って、介護ベッドみたいに、高価なものを大量に買うから現物をみたいというのが多いわけです。営業マンが介護施設にパンフレット持っていっても、検討しにくいわけ。そこで、ブティックスが展示会を開いて、介護用品の会社に場所を貸して施設のひとを集客し、お金をとるわけね。

ただ、現状では、その展示会で得たデータベースをもとに、介護事業のM&Aをする事業が急成長を遂げており、利益の半分以上がM&Aからとなっています。直近の2Q決算は・・・

2Q決算説明資料4頁

そのM&Aの成約が遅れて、70%の減益ですね。

70%の減益!!もうだめにゃ・・・・

いや、案件としては例年の1.5倍以上の300件強を抱えているから、まあ、期ズレといっていいでしょう。案件があり、3分の1程度は成約する以上、売上があがるのも時間の問題です。

そうなんだ、じゃあ、むしろ買いですか?

成長が急すぎて、これが続くかどうかは・・・・ちょっと、確信、持てないな。


M&Aを担当するコンサルさんの人数は、この3年で2倍になっています。採用ページをみると、「他社だと年間1件成約した、とか言っているけど、わたしは10件成約しました」なんて言っている社員さんもいます。

M&Aって、もちろん会社を買うわけだから、M&Aで失効してしまう契約はないか、どういうM&Aの形式が税金的にトクか、決算書はただしく作られていて簿外債務はないか、会社の価格はいくらが適正か、なんてのを複合的に検討するわけです。

ブティックスでは、入社後2ヶ月たったら案件を担当し、5ヶ月程度で成約させるらしいですが・・・・正直、こんなハイスピードで大丈夫かな、と思いました。

毎年20%成長を実現するためには、(単価が一定なら)コンサルさんを毎年20%増で雇い続けなければならず、つまり3年で社員数が2倍になってしまいます。

M&A自体は特定の資格がなくてもできますけど、採用と教育が間に合わないのではないか・・・・どこかでボロがでるのではないか・・・・今回の期ズレが、まさにその端緒ではないか・・・・そういう疑いが消えません。

基本的に「労働集約産業×急成長」は、バイトで回せるような仕事で無い限りムリがくると思っています。ROE40%で急成長、しかも展示会の方はさしたる競合もなく順調そうで惜しいですが、「成長にボトルネックがありそうで怖いのでパス」します。

へたくそマンさんのご多幸をお祈りいたします。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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コンサル

5件のコメント

  • へたくそマン

    考察ありがとうございます!

    顧客のメインはM&Aビック4が敬遠する小型の中小企業でM&Aの需要が追い付いていないのが現状で潜在市場は高いです。
    コンサルの育成は元々、早かったのが3Q説明資料で更に1か月早くなっています。
    コンサルの育成には社内教育とスキ-ム、システムで他社が模倣しにくいと言っていますが本当なのかと疑ってします苦笑
    コンサルの人数と育成に関してはDXコンサル企業よりも全然マシだと考えおります。業務内容は異なりますが労働集約型という視点は一緒なので個人的には同業他社が採用・育成を苦戦している中で奮闘しているのかなと。
    展示会事業は介護福祉関連以上にIT関連の展示会が確変に入り始めました。
    IT関連の展示会は大手だと出店費用が高く、ベンチャー企業は敬遠するそうなのですがブティックスは出店費用が低価格なので様々なベンチャー企業が出店するそうです。大手が値段を下げたら厳しくなりますが、、、。

    もう一つ、保有銘柄としてブロードリーフが面白いと思いますので考察して頂ければ幸いです。

    • suriaちゃん

      お詳しいですね、参考になります、ありがとうございます!

      ブロードリーフも、、、パッとみ、赤字でダメダメですが、内容をみると、将来の黒字化、高収益化は意外に手堅いと思いました。解約率が低く競合がいないなか、クラウド化を進めるだけですからね。

      2028年の業績予想が出る頃には、倍になってるんじゃないかと。

      そんなに業界に変化があるとも思いませんが、、、5年後に倍になるのに賭けるとなると、なかなか玄人好みの銘柄と思いました。

  • へたくそマン

    あけましておめでとうございます。

    ブロードリーフのご意見ありがとうございます。
    業界の変化と言えば、ビックモ-タ-が震源地で中古車市場のシステムに変革が起きる可能性があります。提供しているシステムに生体AIを組み合わせることで業務効率の向上に繋がっております。
    成長に関心は顧客の大半が中小企業で規模的にERPを導入しておりません。
    ブロードリーフはERPを導入していない企業に対して凄い低価格で導入支援をしており、ERPに自社SAASやHR系クラウド等を導入してもらうことでアップ・クロスセルを行い、成長戦略で既存客からのパッケージからクラウド以外に新規顧客の開拓が順調で新規顧客が損益分岐点を超えてくると非常に面白いと思います。
    ERPを導入している企業に対しては自社クラウドをAPIで使用することができます。
    中小企業が財務的に厳しいのですがブロードリーフが提供しているクラウドはIT補助金の対象なので各クラウドが選ばれやすいです。

    セリアさんにお聞きしたのでDCF法でブロードリーフを考えた際の将来の企業価値と会計基準がIFRSなので中計に与える営業利益、様々な企業の集合体になった為、のれんと無形資産が非常にでかく会計・経理出身者からみて違和感を感じてしまうかということです。

    お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。

    • suriaちゃん

      あけおめです、こちらこそありがとうございます、なるほど、クロスセルは期待できそうですね!

      ブロードリーフは、おっしゃるとおりイファースかつのれんが大きいので、のれんを償却しない分、営業利益がカサ増しされている、、、という議論はできるかもしれないですね。ただ、あたしはのれんはもともと償却しない方が実態に近いと思っているので、あまり気にはしないです。償却したとしても、FCFを算出するときにどうせ足し戻しますし。ROEが低めにでるというだけでしょうかね。

      無形資産は有報をみるとシステムのようですから、年月を経ると無価値になっていくシステム、これを償却していくのは違和感ありません。

      • へたくそマン

        名前を間違えてしまい、申し訳ございません。
        IFRS、のれん、無形資産のそれぞれのご見解ありがとうございます!!
        参考にさせて頂きます!!

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