さとうさんからコメントをいただきました！！

「こんにちは。
いつも楽しく読ませて貰ってます。私もSuriaちゃんのように1歩踏み込んだ銘柄分析ができるようになりたい…

さて。個人的には無借金で利益率の高い企業が好きなのですが（保険業は除く）

（あたしも好きです！！）

アルファポリスはいかが思いますか？

オタク向けの電子書籍サービスです。
もしよろしければ銘柄分析をお願い致します。」

アルファポリス（９４６７）は、以前、スクリーニングにひっかかったので、実は知っておりました。改めて、みてみましょー。

アルファポリスは、主にマンガやラノベの電子書籍を売っている会社です。電子書籍って、もうかるのでしょうか？既に１Ｑ決算がでていますが、最新の通期決算をみてみると・・・・

あ、なんか、すごい成長が鈍化してる！売上の伸びは１７％なのに、利益が「異常に伸びていない」ですね。

なぜか？決算書をみると「売上は１７％の伸びなのに、販管費が２６％も伸びている」からですね。それでは、販管費の何が伸びたのか？

販売手数料が６億円、そして「ＴＶＣＭなど大型成長投資」で広告費が３億円、増えた、ということです。「今期は大型投資はしないので、利益は９％成長見込み」だそうですが・・・・。増益放棄でＣＭうって、売上成長１７％なら、ＣＭうたないと、成長がもっとなくなるのでは・・・・？

同じく電子書籍を販売するパピレス（３６４１）の１Ｑ決算書をみると、

「市場参入企業も多く、厳しい競争が続いており、コンテンツ需要の増加による、出版社等のコンテンツホルダーからの仕入コストの上昇や、集客を強化するための、広告宣伝や販促コストも拡大傾向」とあり、実際に、同社の売上も減少傾向です。


アルファポリスはパピレスより営業効率がよく、なんと原価はパピレスの半分しかありません！有報を見比べる限りでは、「アルファポリスの方は無名の著者を発掘するので、著作者に払うフィーが安く済んでいるのかな？」と思いますが、いずれにしても、競争には巻き込まれている気がしますね。大金をはたいてＣＭをうった理由も、競争の激化がきっかけなんじゃないかな。


ということで、アルファポリスは、比較的、優位な位置にあるものの、今後、利益率が下がっていく可能性が高いような気がしました・・・・だって、「市場参入企業が多く、競争が厳しい」んでしょう？ＣＭうって、利益はヨコヨコになるくらいなんでしょう？作家も取り合いになるし、値段競争だって始まるかもしれませんね。


マンガやラノベ業界の会社の優位性ってなんでしょうか。やっぱり、「売れっ子作家をどれだけ抱えられるか」だと思うのですが、そこで確固たる優位性、たとえば「安定的に作家を教育したり発掘するメソッドを確立する」なんてのは、相当にむずかしんじゃないかと思いました。


ということで、徐々にレッドオーシャン化してそうな気配がしているので、あたしは投資みおくりですね。投資するなら、東映アニメとかディズニーみたいに、「ドラゴンボールとかミッキーみたいな流行り廃りのないキャラを、長く安定的に売っている」みたいなとこがいいです。

「アルファポリスだけが競合をさしおいて」うまく行きそうな理由が見つけられるひとは、投資してもいいかもしれません。電子書籍は、どれだけ売れても物理的な経費はかからないし、海外展開もできそうなので、拡張性は高そうですから・・・・。


どうでもいいですけど、投資家って、異世界に転生しても、何もできなさそうですね。スキルポイントの振り分け方がうまいとかかしら・・・？（笑）「目が覚めたら異世界に転生していて、株の含み損が消えてました」・・・・・うん、売れなさそうですね！

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い１日をお過ごしくださいね。