50億稼いだ、おっさんの話
50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資 単行本 – 2019/12/5
たけぞう (著)
ひきつづき、「機関投資家のバリュエーションを探ろうシリーズ」です。
著者は、証券会社で20年間、ディーラーをしていた方。「50億円稼いだ」というのは、証券会社から運用を委託されたお金での利益の話です。元手の金額も稼ぐのに要した期間も不明なので、著者の投資の腕前のほどは不明ですが、何か参考になるかもしれないと思い、買ってみました。
この本で、一番、チカラを入れて書かれていると感じた部分は、「国策に売りなし」というところです。
「国が何にお金を使うかを見るには国家予算を見ればわかります」
【同書67頁】
として、
①まず、国家予算の把握。財務省のHPの「予算のポイント」をみる。
②次に、経済産業省のトップページ。
「注目ワード」から、経産省が力を入れている政策をよみとる。
また、「政策について」→「予算」とクリックして進み、経産省の「予算のポイント」から、予算が増えているもの、新規事業に注目する。
③最後に、首相が議長を務める、未来投資会議の議事録をみる。
このあたりから、ドローン関連の銘柄「オプティム」、国土強靭化計画の銘柄「応用技術開発」を発掘した経緯が、本には書かれています。
予算のつきそうな分野を特定し、その銘柄を買う・・・・・・・まあ、国策銘柄探しの王道ですねえ。
せっかくなので、たまには経産省の予算でもみてみますか(以下は、書籍の内容ではなく、suriaによる考察です)
いつも、企業の決算ばかりみていますが・・・・・ポイントは同じでしょうね。大きな金額と、変化をみる・・・・・・・と、
①中小企業対策費が1100億円から2兆円に
②カーボンニュートラルが2兆円新設、ですね。
②は、蓄電池、水素利用技術等というのは分かっているので、①をみてみると・・・・・
「事業再構築補助金を創設し、事業再構築に挑戦する中小企業(中堅企業)に対して最大6,000万円(8,000万円)を補助。中堅企業への成長を目指す中小企業やグローバル展開を目指す中堅企業に対しては、上限を1億円に引き上げ成長を強力に支援」
・・・とあります。M&Aのコンサル、特に中小企業向けはねらい目っぽい。あたしはこういう国策狙いの投資をするつもりはありませんが、たまには予算をみてみるのも、面白いですね!
で、「M&A関係が国策の恩恵を受けそう」と思ったら、いくらで買うんでしょうか・・・・・・・・・・・?M&Aセンターとか、既にバカみたいに高いですが・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
うう、バリュエーションについては、本には書いていませんでした。わずかに、信用売りが多いもの、出来高が増加しているものがねらい目らしきことが書いてあるだけです。「国策の恩恵」が既に織り込み済みかどうか、エントリーのときには判断しなければならないと思うのですが・・・・・・「入門に最適」と書いてある本ですから、詳細は省いたのかな・・・・・・・?残念。
国会答弁や国のHPみて、いち早く国策銘柄を買う・・・・・・投資法としてはアリだと思いますが、すべての国策銘柄があがるわけではないでしょう。国策銘柄のなかで、どれを、いくらで買い、どれをパスするか。具体的な基準がないと、厳しそうな印象を受けました。
読んでくれて、ありがとー!
今日も、
ステキな国策銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。
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suria 様
最近の話題としてご存じかこしれませんが、海運御三家(川崎汽船、商船三井、日本郵船)のEPSが凄いことになっています。
私は資金力がないので買えませんが、資金力のある方は、まだまだ株価は騰がると思います。
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>13087378iszkさん
ありがとうございます、まったく知りませんでした、、、PER2、、、!
あたしもフルインベストメントで余裕資金はないですし、人気化した株で利鞘をとる器量はないので、傍観しております、、、