社債を買おう!

入門 社債のすべて
土屋 剛俊 (著) を読みました。

社債?なに、株式投資やめるの?

いま、金利について勉強しているのね。国債を勉強すると、社債について勉強せざるをえない。

ふーん、で、社債って、もうかるの?

たとえば、楽天カードマン債は5年間、年1.65%の利息がもらえる。ソフトバンクだと、7年間、年2.84%ね。

2.8%かあ・・・・ふつうに配当が3%の株を買ったほうが、良くない?

株と違って、倒産しない限り元本割れはないからね。安パイを切りたければ、社債のほうが安全という考えもできると思う。

あと、株と違って、「その企業が5年後、7年後に倒産するかどうか」だけを当てればいい。成長性とか増資するかとか為替とか、余計な変数がなくて、シンプル。

にゃるほど・・・・で、買うんですか?

買いません。基本は、複利で成長がある、株に分配があがると思いますね。「選択肢としてはもっておきたい」ってだけかな。


ふつうの投資家は、米国債か、日本国債か、社債か、株式か・・・といろんな商品を比べて、もっとも効率のよいものに投資するわけです。社債について、知っておいても損はないでしょう。

社債投資の基本は「倒産するか当てっこゲーム」で、キャッシュフローと借金の比率をみたりします。


勉強になったのが・・・・


「社債投資においても、経営が健全な一流企業の債券であっても高ければ買っても儲かりません。株でも債券でも「良い会社である」と「今から投資して儲かる会社」を混同している例が多く見られます。社債投資に関しては、倒産の可能性が低いものは良い社債であって、倒産の可能性が高い社債は避けるべき悪い債券であると思われがちですが、それも違います。価格の割高な債券こそが、避けるべき悪い債券です」
【同書102頁より引用】

・・・あー、株式投資と同じだわ。「良い企業」ってだけで買ってはいけない・・・・・。いたたたたっ!!!



あとは、格付けの話も参考になりました。著者いわく、「企業の長期格付けはひとつしか付かないが、1年の社債と10年の社債では格付けは異なるべきだ」と言っています。そりゃ、1年後に倒産する確率と10年後に倒産する確率は違うでしょうね。

株式投資でも、3年後に儲かっている確率と、10年後に儲かっている確率は、違うでしょうね。株式投資に「満期」はありませんが、増益を予想する時間軸も意識しなければなりませんね。


ほかに、キャッシュフロー計算書の読み方なども書いてあって、参考になりました。

正直、社債を買うことは永遠にないような気がしますが、大変勉強になりました。良書です!!

今日も、ステキな社債に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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