投資用マンションでバク益、GLM!

豆さんからコメントいただきました!!

「こんにちは
お久しぶりのコメントなんですがグッドコムアセットの件ではありがとうございました。

(お久しぶりです!!)

同じような銘柄でグローバルリンクマネジメント(3486)っていうのがあるんですがこちらも今後の成長を期待させてくれそうに思います。
ぜひsuriちゃんの意見をきかせてもらえないでしょうか?」

せっかくの機会なので、みてみましょう。

えーと、何の会社?

①土地をみつけて、②マンションを建てて、③機関投資家に売るお仕事。ディベロッパー。

ああ、グッドコムアセットとかと同じやね。儲かってるんですか?

1Q決算短信

なんだ、ダメダメじゃない!!

いやいや、マンション建てて売る仕事なんだから、業績のブレは大きいんで、1Q2Qで判断できるビジネスではないですよ。粗利率はむしろ改善してるし、仕入れも順調だから、むしろ良い決算と言っていいんじゃないかな。

もう、2024年12月期に売る予定の不動産の仕入れも終わったらしいよ。

すごいにゃー、なんでそんなに好調なの?

・・・・・わからん。


グローバルリンクマネジメント(以下GLM)は、マンションの部屋ごとの販売ではなく、一棟販売する方向を強化して、バク進中です・・・あれ、グッドコムアセットと同じですね。そりゃ、営業の電話バンバンかけて1部屋ずつ売っていくより、1棟をいっきに売ったほうが効率がいいでしょうね。

GLMはESG認証を得たマンション(つまりは省エネマンション)にも長けており、機関投資家からの受けもいいそうな。不動産も、ESG対応でないと客がつかない時代になりつつあるんですね・・。


で、中古販売のシュッピンやアップガレージもそうですし、不動産業のロードスター、オープンハウス、グッドコムアセットもそうですが、こういったビジネスは仕入れが命です。適切な仕入れができれば、あとは適切な利幅をのせて売るだけ・・・・。

GLMは、ふつうに(?)仲介業者やゼネコンあたりから紹介を受けて土地を仕入れているようです。東京の駅チカの土地を仕入れられれば、あとは小綺麗なマンションを建てれば絶対に入居がされ、よって機関投資家が買う・・・円安だから海外投資家の意欲も強い。オフィスや商業テナントと違ってコロナでも入居率は落ちない。うん。


では、今後も継続して土地の仕入れができるか?というと・・・・わからないですね。一度仲介会社から買えば、お得意さんとなり、いい物件情報があればまた回してもらえる・・・・そういう関係になりそうですが。都心の整形地なんて、引く手あまたでしょうから、GLMが継続して仕入れをできるのかどうか・・・・あたしは知りません。神奈川や埼玉など都心から離れたところに開発を進めているのも、グッドコムアセットやオープンハウスと同じで、ラクではないはず。とはいえ、仕入部隊も2倍に増員したようなので、とりあえず、あと2-3年は大丈夫だろう、となんとなくは言えます。

「物件情報がありすぎて断っているくらい」みたいな情報があれば心強いんですが・・・オープンハウスの荒井社長は「都心での仕入が難しくなってきているので周辺地域を攻めている」みたいな話がありましたし、GLMの転職サイトのコメントでも、「地価高騰で土地の仕入れが限られてきている」というのがありました。まあ、そうでしょうね。

三井住友など財閥系、オープンハウスなど新興系、グッドコムアセットにFJネクストなど都心に土地を取得したい会社がひしめく中、グローバルリンクマネジメント「だけが」今後も安泰だろう、と確信できる論理的根拠を、あたしは持っていません。「進行中の中計を達成し、プライム残留を決めた後、成長鈍化」・・・というシナリオは排除できないでしょう。


価格も考えてみましょう。
営業CFは在庫不動産の購入のせいで大きくマイナスですが、「成長をやめて在庫不動産の購入が不要になった」と仮定すると、FCFがざっくり9億円。8%で割り戻すと112億円(流動資産が305億円、負債が260億円なので、ネット負債は保守的にゼロと仮定)。そうすると、1株1424円。現在の株価は1300円弱です。安めと言っていいと思います。

資産からもみてみましょう。この会社はBSにでてこない開発用不動産があるので、中計からあらっぽく計算してみます。つまり、中計上、2024年12月期の粗利は90億円の予定ですが、すでに不動産の仕入が終わっている以上、この半分45億円くらいは保有不動産の含み益として持っているに等しいと言っていいと思うんですよね。純資産62億円に隠れ含み益30億円(※45億円の含み益が実現するときの税金を考えて70%をかけました)を足して、92億円。一株あたり1160円。これが下値余地となりますか。

安全域を考えると、1100円台で買えればバッチリかな、というところです。


スタンド名「グロバルリンクマネジメント(3486)」
事業本体「投資用マンションの建設と販売」

成長性:A
持続力:不明
情報公開:A(多数のIR動画、書き起こし、質疑応答の公開あり)
価格:A

能力:ツテを活かして都心の土地を仕入れ、マンションをたてて販売することができる。しかし、都心の不動産獲得競争が進むなか、どこまで業容拡大できるかはちょっと不透明。ただし、少なくとも現状、仕入は好調で、2-3年は成長をやめはしないので、株価が下がったときに一定のロットを入れるのはアリか。

豆さん、ありがとうございました!!

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。ありーゔぇでるち!!

にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

不動産の開発

3件のコメント

  • 早速記事にしていただいてありがとうございました!
    非常に参考になりました!
    やっぱ仕入れの面ですよね
    再度熟考して買うか決めようと思いますm(_ _)m

  • 北新地流一郎

    まあ、同社が安定的に継続して事業用地を仕込むのは難しいでしょうね。マンデベ事業で定量性を求めると無理して仕込むことになり必ず破綻します。
    また、土地を仕込んでから着工まで設計許認可で
    最低10ヶ月はかかり、建物竣工は14F建てで20ヶ月程度かかります。
    その間の建築コストの上昇、リーリングリスク、売却キャップレートの上昇リスクをこの会社だけ負わない優位性などないでしょう。
    賃貸レジ一棟卸事業は出口に関連ファンドを持つ超大手デベからワンルーム業者、自社施工できるワンルームゼネコンまで土地を奪い合う超レッドオーシャン業界ですよ。

    • suriaちゃん

      お詳しいですね、、、具体的で、とっても勉強になります、ありがとうございます!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA