和製バフェットの投資手法!

日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学 花のタネは真夏に播くな (文春文庫) Kindle版
水澤 潤 (著)

その昔、米国株のブログ村に、「和製バフェット」というブロガーの方がいました。数億円の資産を米国のIT銘柄に投資し、たしかコロナショックで退場しかけ、その後はインデックス投資家になり、ブログ閉鎖・・・・という感じでした。歯に衣をきせぬ物言いとか、ケトルベルにはまっているとか、読んでいて面白いブログだったのですが、残念です。

あたしは投資ブログはどこも定期的には読んでいないのですが、なぜか和製バフェットさんを思い出し、お名前で検索してみたら、竹田和平さんがヒットするばかりで。復活はされていないようですね。


で。

竹田和平さんの投資手法を改めて見直してみたんですが、すごく面白いんですよ。


「値上がりを期待して株を買ってはいけません。値上がりしそうだと感じる株は、買ってはダメなのです。なぜなら値上がりしそうに思える株は、値下がりする株だからです。値下がりが続いて、もうこれ以上は、ここから値下がりしても底が知れているという株を買うんです。」「僕は夢を買いません。投資先の会社の明日なんて、実際にはその会社の社長にだってわからないからです。」(同書第三章の3より引用。キンドルなのでページ数引用不能)


で、具体的にみる指標は、

・自己資本比率
・配当性向
・「現在の」財務状況(※将来予測はしない)
・過去の売上高の伸び率


で、情報源は会社四季報のみ。低PER順に読み込んでいく。

「株式投資というのは、根本的にいって、経営者という人間に投資する行為なのです。経営者の外面だけみても簡単にわからないことですが、それでもまず経営者の姿は見ておいた方がいいでしょう」(同書第三章4)

社長を重視する姿勢。


現在の財務からすると優良だが低PER、高配当を狙う。具体的な割安の基準がただのPERであること、小型株に特化していないことは違いますが、清原さんにどこか似ていますね。


清原さんとおおいに違うのは、「お金が入るのが先ではなく感謝するのが先」といったスピリチュアル系の投資哲学が前面にでていること、かなあ・・・だから具体的な投資手法を求めてご著書を買うと拍子抜けするんですよね。


旦那になったつもりで、優良だけど株価があがらない企業を応援するつもりで株を買って、持ち続ける・・・・不誠実な行為などがみられたり、株価が暴騰したら売る・・・。まあ、おもしろいメンタリティとは思いますけど。


将来予測に頼らず、現状からみて優良(=きちんと稼いで配当を出している)な企業を、「これ以上は下がってもしれてるでしょ」という値段で買う・・・・・なんだかんだ、クレバーですよね。


暴落してしょげそうなときは、この本をよんで、旦那道を思い返したいと思います。


今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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③バリュエーション、そして売り本の書評

4件のコメント

  • ネオピエロ

    こんにちは。
    ビーアンドピーの決算出ましたが、いかがでしょうか?
    私はノンホルですが、利益率に疑義がある気が…
    決算まで右肩上がりでしたので、短期では下値模索でしょうかね。

    • suriaちゃん

      こんにちは、増収増益で特に問題ない決算と思いましたが、、、りりり利益率ですか?何も違和感は感じませんでしたが、、、。

      株価の方は、さすがに直近上がりすぎてたので調整は入るでしょう。四季報予想が強気すぎて、なぜか中計前倒し達成前提になってますし。何が根拠なんだろ。

      • ネオピエロ

        経常利益率が年々改善されてますが、今まで1.4%改善が、前年比0.2%の改善なのが個人的には気になりました。
        万博はおそらく利益率良いと思われますので、それの剥離もあると利益率に関してはどうなんだろうと思った次第です。

        • suriaちゃん

          なるほどです。売上50億弱の会社が今年売上六億かつ赤字会社をm&aしたので、利益率の上昇がいったん打ち止めになるのは、あたしは違和感なかったですが、、、。

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