ローンで車を買おう①（プレミアグループ

　何をやっている会社？

今日は、プレミアグループをみていきます。簡易化して言うと、「中古車を買うとき、購入者に資金１５０万円を貸して、利息７％をとる」ご商売です。

厳密には、銀行がお金を貸してプレミアがそれを債務保証します。

プレミアグループのローンを客に勧めてくれた中古車販売業者に利息７％のうち２％を報償として払い、胴元の銀行に１％払い、貸倒れたときの保険料に０．５％かかり、利息の半分がプレミアグループの粗利となります。

で、儲かっているのでしょうか。直近の通期決算は・・・・・

わお、文句のない、２桁増収連発ですね！！どうして、こんなに順調なんでしょうか？

　どうして増益なの？

プレミアグループの強み。それは、「買った車の故障の保証を付けられること」。約２７０００円払うと、２年間、自然故障に対して無償修理してもらえます。

中古車販売業者さんは、「買った車が壊れた！代金返せ！」というクレームを客から受けなくて済むので、とても助かります。また、本当は銀行ローンの方が低利なのですが、報償費が受け取れるし、即日ローンが組めるので、販売業者さんはプレミアのローンを客に勧めることになります。

ほかのオートローン会社、ジャックスだのオリコだのは、銀行法の規制により、「車の修理保証」はできません。「融資＋故障の保証」という併せ技はプレミアだけ。

こうして、中古販売業者さんは、銀行でもなくジャックスでもなくプレミアのローンを勧めることになるわけですね。その強みで、すでにオートローンの１０％のシェア、中古車の車体保証の７０％のシェアを獲得しています。

お客さんに延滞があっても、貸倒保険に入っているし。

金利が上昇したら、お客さんに転嫁すればいい。金利に敏感な人は、もともと７％なんてローンは組みません。

さすがにコロナ真っ只中では車そのものが売れずに苦戦しましたが、リーマンレベルの景気後退がなければ、今後も一定数は車が売れ、一定のひとは必ずローンを組むことになります。

　　今後の見通しは？

オートローンは、長く、ジャックス、セディナ、オリコ、アプラスの４強が続き、新規参入がありません。「買った車の故障の保証を付けられる」という優位性は、崩れることが想定しにくいですね。

中期経営計画では・・・・・

４年で当期利益３倍の計画です・・・・・・すごいわね。

営業人員を増やし、新規事業や海外展開も開始しており、盤石そうです。

しかし、この中期経営計画発表により、株価は５０％も上昇し、現在、ＰＥＲ１９程度・・・・・同業者のジャックスはＰＥＲ６，オリコはＰＥＲ１２ですから・・・・・・・成長を織り込んじゃいました？・・・・・・・・気づくのが２か月、遅かったか・・・・・・・・・

増資して暴落、とか、ないですかね。

読んでくれて、ありがとー！
今日も、ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。

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2021年7月3日