マンガでわかる ピーター・リンチの投資術
ループスプロダクション (著, 編集), 栫井駿介 (監修), ちゃぼ (イラスト)

を読みました。

既にピーターリンチ本は２冊、持っているので、特に得ることはないかな・・・・・、とは思ったのですが、念のため、買いました。これで投資成績が０．１％でもあがれば、元は一瞬でとれますし。

内容は・・・・・「身近なところから成長株を発掘する」というところですね。PEGレシオ、つまり、成長率以下のＰＥＲの範囲内で、急成長しそうな銘柄を買う。地味な業界、投資家に不人気な銘柄、大歓迎。投資する理由を明確にしておき、それが消滅したら売却・・・・ってなとこです。奥さんや娘さんが気に入った身近な商品から良い株を見つけるエピソードも健在でした。

ピーター自身の著書「ピーターリンチの株で勝つ」「ピーターリンチの株の法則」は、内容がとても整理されていないのですが、この「マンガでわかる ピーター・リンチの投資術 」の方は、内容がまとまっていて、マンガも挿入されており、読みやすかったです。また、バリュエーションと売り時について書いてあるという点で、バフェット本よりもいいですね。

和訳されている２冊には書いていない、ピーターの幼少時代や学生時代のエピソードも書いてあるので、ピーターリンチファンは、買っておいてもいいかなと思います。また、「成長株をＰＥＧレシオで買おう」という基本的かつシンプルな内容なので、リンチファンでなくとも、買う価値はあるでしょう。

投資本って、

①著者の投資成績が完全に不明・・・・あんた自身は、儲かってんの？という本。
②「ＰＥＲが低いと割安」みたいな初心者向けの解説に終始してしまう本。
③「よい株を持ち続けるのがヒケツ！」みたいな、肯定できるけど具体性に欠ける箴言集

みたいな、バランスを欠いた本が多いのですが、この本は、マンガではありますが、バランスのとれた良書だと思いました。

よっしゃ、ＰＥＧレシオ、もう一度、見直してみましょうかね。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い１日をお過ごしくださいね。