マッキンゼーの企業価値評価!

企業価値評価 第7版[上] バリュエーションの理論と実践
マッキンゼー・アンド・カンパニー (著), ティム・コラー (著)

上下巻に分かれて、一冊5000円・・・・

一冊、600ページ!!分厚い!マンガ版を発売してほしいにゃ!!

ムチャいいなさんな。

じゃあ、この本のポイントを、一言で要約してください。

・・・・「企業価値=その会社が将来うみだすキャッシュの合計額の現在価値」。以上。

どっかで聞いたことあるので。そんなことより、どういう企業に投資すればいいのか、教えてください。

「継続的に高いROICを上げているのは、家庭用品、飲料、製薬、ITサービス・ソフトウェアといった業界である。これらの業界はソフトウェアのように拡張性が高いか、もしくはブランドや特許に保護されているため継続的に高いROICを上げられるのだ。反対に、継続的にROICが低いのは、紙製品・林産品・鉄道・電力といった業界である。これらの業界においては、参入障壁の低さや製品の差別化の難しさ、および規制の存在により、価格プレミアムを乗せるのが難しい」(同書185頁)

わからんにゃ!易しく言い換えてください。

電気とかガスって、誰が生産しても商品の質は同じでしょ?だから価格面のみの競争になっちゃって、もうからない。逆に、お薬とかコカ・コーラみたいに、特殊な製法があって、特別な商品を作れる場合は、価格競争にならずに、もうかるのです。

そんなん、知ってらい。

じゃあ、「製品が差別化できているか」気にして投資してる?

うう・・・してません。今はFRB議長の動向を追うので精一杯です。

 基本は企業価値「評価」の本なので、DCF法を使うときに割引率をどうするとか、引当金をどうするか、みたいなお話が中心ですが。企業価値を高めるための理屈にも触れられており、改めて、ROIC、そして、ROICを維持する「競争優位性」について、勉強できました。

 企業価値を算定するときに、余剰現金はどう扱うか、オペレーティングリースによる「負債」をどうするか、みたいな、細かいけど算定にあたって必要なことはキッチリのっていたので、良かったです。でも、万人向けではないかな・・・・重いし。どっちかというと、辞書ですね、コレ。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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