たった5%の増益?オープンハウス(3288)
新鋭戸建て住宅会社,オープンハウス(3288)の3Q決算が,先週の金曜日,発表されました。が・・・・
おろ,5.7%の営業利益増・・・・・・・2Qでは13.6%,前年度は15%の増益でしたから,ちょっとインパクトが弱いですね。
というか,4-6月の成績ですから,コロナである程度,ダメージは受けざるをえませんね。前年比がプラスってだけでも,すごいことですが・・・・・
でも,ニュースで,「仲介件数が激ノビ!!」みたいな,景気のいい話がありましたが,それはどこにいったのかしら?
決算説明会の資料をみてみましょう。
(同社2020年9月期3Q決算説明資料3頁より引用させていただきます)
おお・・・・・仲介件数50%増
あったあった,資料の下の方に,
「仲介契約から売上高の計上までに3-4か月を要します」
と書いてありますね。仲介件数は,前年同月比4-50%増,という恐ろしい数値をたたき出しています。
しかし,これが,会計上,これが「売上」になるには,
①営業の方が物件を案内し
②お客さんが「この家に決めます!」と決め
③銀行ローンの審査を申し込んで
④それが通って,ようやく売買が成立し
⑤お客さんが物件のカギを受領する
・・・・・・・仲介契約の売上は,⑤の段階でようやく,計上されます。ですから,仲介件数が増えている(おそらく②の段階)だけでは,売上にも利益にも計上されません。ということで,前年比40-50%増という驚異のコロナ追い風効果が出るのは,来Q以降に持ち越しね。
もう一度,決算書冒頭を見てみましょう。
経常利益が+56%と,爆益。
ですが,これはオープンハウスが株を買った「プレサンスコーポレーションを簿価より安く買った分」が利益に計上されているだけ(負ののれん,と言います)。別にオープンハウスのお客さんが増えたわけでも,オープンハウスに現金が入ったわけでもない。あくまで,会計上のバーチャルな利益に過ぎません。これは過大視しすぎない方がいいわ。
大事なのは,あくまで,本業の,「家を売る」(の前段階)が盛況だ,ということ。理由は,コロナで在宅勤務が増え,持ち家を求める人が増えたということ。そして,そうであれば,今後,ワクチンが開発されるまで,「家を買う層」が広がる傾向が続くということ!!
まさか,住宅販売がコロナで追い風になる,だなんて,考えもしませんでした。
これは完全にラッキーパンチです。投資の神様,ありがとう
読んでくれて、ありがとう
コロナに負けない銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
↑ 押していただけると泣いて喜びます
SECRET: 0
PASS:
12月~3月あたりの仲介件数はは5%成長で4~6月は50%成長だと考えるとコロナがすごい効果ですよね!
12月~3月がなんで5%だったんだろうとか考えてまた迷いが生じた決算でした。実はコロナで工事が遅れて引き渡しが来期分になってさらに超絶決算がくる…?笑
SECRET: 0
PASS:
>啓さん
工期の遅れもあったかもしれないですね。3月、4月はトイレの納品とか遅れたらしいですし。来Qのお楽しみ、、、(*^▽^*)