美容室ってどう?③(アルテHD

 ひきつづき、美容室シリーズです。「アッシュ」のブランドで有名な、アルテサロンHD(2406)。安いブランドも持ってはいますが、客単価8000円のブランドの売上が70%を占めています。なので、まあ、普通の価格帯の、普通の美容室ですね。お店はよく見かけますが、もうかっているのでしょうか?既に3Q決算が出ていますが、決算説明資料がある2Qをみてみますと・・・・

2Q決算説明資料8頁より

 売上、利益ともに、コロナ前まで回復していますね。結構なことです。

 成長性はどうでしょうか。現在、335店舗、その3分の2がフランチャイズですが、新規出店10、退店が7、ということで、店舗数はほとんど伸びていません。コロナ前は、20店くらい出店していた時期もありますので、一時的に縮小しているだけなのか、今後も弱含みなのか、判断が難しいですね。

 フランチャイズではありますが、「店舗の設備や賃貸借契約はアルテのまま、店長だけ独立させる」というシステムのようです。つまり、普通のFCは、FCオーナーがお金を出して、店舗を借りて、内装をやって、人を雇って、事業を始めるわけです。アルテの場合、直営店舗の店長が独立したい場合、独立させるのですが、そのままアッシュの店舗でやってもらう、という形になります。つまり、直営店舗が事後的にフランチャイズになるわけですね。設備投資なんかはアルテが出しているわけなので・・・・・

2020年期の有報より

 営業CFをみると、ほぼ、「本業で稼いだお金をそのまま設備投資」で消えています。通常のFCとは違い、あくまでアルテHDが出店の負担を負うので、当然、こうなります。これは、弱点でしょうね。フランチャイズといっても、「店長が、雇用から、独立した事業者に変わる」というだけで、ハコモノはアルテHDのまま・・・・・「独立して退職されるよりマシ」という感じの制度で、あまり企業成長には向いていないですね。


 特にROEや成長性が高いわけでもないですし、PERも20倍くらい・・・・コロナの影響もよく分かりませんので・・・・投資せず。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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