投資の悩みを一掃する、ケリー基準の裏読み

いくら投資するかなんて、気分で決めるにゃ！

ケリー基準とは？

ギャンブルを何回か連続でするとき、最適な掛け金は、持ち金の何％が有利なのでしょうか。

正解は、

「期待値÷獲得金額」分を、毎回賭けるべき

ということで、数学的に解が出ています。ジョン・ケリーさんという物理学者さんが計算したもので、ケリー基準と呼ばれます。

たとえば、

「８０％の確率で２倍（＋１００％）になるが、２０％の確率で２０％元本が減る」

という賭けなら、毎回、持ち金の７６％を賭けるようにすれば、最速で資産が増えていきます【（１×８０％ー０．２×２０％）／１＝７６％】。

ただし、これではボラティリティが激しすぎるので、実際は、この半分（ハーフケリー）や３分の１を賭けるという運用がされます。「８割がた、ダブルバガーになりそうな株」を見つけたら、資金の３０％くらいは賭けないといけないのですね。

ケリー基準が示すこと

ケリー基準を裏読みすると、

「期待値、つまり、①どれくらいの確率で　②どれくらい得または損するか、が分からないと、賭けるべき金額が合理的に決まらない」

のです。ここが重要だと思っています。つまり、期待値不明の株は、買えないのです。期待値が分からなければ、いくら投資するか、決められない。ですから、買うべき株とは、どれくらいの確率で、どれくらい伸びるか、「分かる」株、なのです。

さらに、ケリー基準は、売るべき場合も、明確に示してくれます。期待値が下がったら、つまりは①勝率または②伸びしろが下がれば、それに応じた分を売却すべき、ということになります。

上記の例で、勝率が７０％に減ったとすると、フルケリーで６４％、ハーフケリーで３２％を投じるべき、となります。ちょっと悪材料がでて、見通しが１０％悪くなったら、その分、５－１０％程度、売るのが正解ってこと。

　ということで、あたしは今日も、「業績の見通しがつきやすいもの」を探しています。為替やヒット商品の有無、今後の政治動向などに業績が大きく左右されない、攪乱要素が少ない業種・・・・・・！！

なぜなら、そういう株でないと、いくら投資すべきか、決められないから、ね。

読んでくれて、ありがとー！
今日も、業績が予測しやすい持ち株に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。

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2021年10月22日