商社って・・・なに?

ふしぎな総合商社 (講談社+α新書)
小林 敬幸 (著)

を読みました。

なになに、何でいまさら、商社?

さいきん、スクリーニングに伊藤忠と丸紅がひっかかってくるのよね。バフェットも買っているし、勉強しとこうかな、と思って。

商社・・・・石油とか木材とか、国をまたいで売買する仕事?ただの仲介屋じゃない。

と思うでしょ。ここ10年は、そういう売買の仲介ではなく、事業投資がメインにかわってるんだって。

事業投資?ソフトバンクとか、バークシャーみたいな投資会社?

投資会社とも違うのよ。たとえば、日本の会社がタイに進出するときに、商社も合同出資してタイに会社をつくる。商社からヒトも出向させて、商社のネットワークをいかして取引先を開拓したり、資材を調達する。

自分も投資先にがっつり関わるわけね。

そうすると、出資先の利益があがる。20%以上出資していれば、商社の決算書に「持分法にもとづく利益」として出資先の利益の一部が計上されて、商社の利益になるってわけ。


 商社は、国際ビジネスに強く、現地の商慣習や法律を知っており、人材もいるので、海外進出の足がかりを作ったりします。単に海外進出をアシストするだけではなく、自ら出資し、ヒトも出し、モノも調達し、場合により自らビジネスを作り出す。

「持分法にもとづく利益」が上がればいいので、出資持分を将来、売却する必要もありません。売却してもいいけど。

 「はたらく株主」という感じかしら・・・・なかなか、面白い形態のビジネスだと思います。

 そういえば、プレミアグループも、三井物産系列の会社と合弁でフィリピンに進出、住友商事と合弁でインドネシアンに進出していますね。プレミアグループだけでは、現地の開拓にこころもとない。商社に出資してもらって、立ち上げに協力してもらう。商社は、合弁会社の利益が出て商社自身の決算内容が良くなるもよし、プレミアグループに出資持分を買ってもらって儲けてもよし。

 やっていることはわかるんですが、なんとも掴みどころがないというか・・・もう少し、勉強しよっと。

 この本は、元商社マンが書いている本なので、ビジネスを立ち上げる実体験など、非常に興味深く読めました。おすすめです。

 

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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本の書評

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