プレミアグループを分析しなおす

ロードスターに続いて、プレミアグループを分析し直してみたいと思います。

1 高ROEを継続できるか?

プレミアグループは中計でROE30%以上としています。ROEを回転率、レバレッジ、利益率に分解して検討してみましょう。

まず回転率ですが、今のところだいたい0.25です。4年で返済させる貸付をやっているから当たり前ですね。ただ、車両の卸販売などファイナンス以外の事業がうまくいけば、この数値は変わるかもしれませんね。4年間資本を眠らせる事業はそうないので、回転率があがる。そういう可能性はあると思います。

次にレバレッジですが、概ね10倍であり、自己資本比率が高くなれば自社株買いなりM&Aなりすると思うので、これは変わらないでしょう。せいぜい、自己資本比率12%かな。

最後に利益率ですが・・・原価つまり貸金の利ざやについては、寡占市場であることから増えることも減ることもないでしょう。金融業ですから人件費高騰など販管費が売上以上に伸びる事態も考えづらいので、利益率も一定を保てそうですね。

ということで、回転率が若干あがるかもしれないですが、利益率15%×0.25回転×レバ10倍=ROE37%。利益率12%にさがってようやくROE30%です。中計では、利益率は15-16%で計算していますが、レバレッジ8倍になってもちょうどROE30%ですね。ROE30%が継続される確度は高いと判断します。

2 成長余地はあるか?

中計ではグングン売上が伸びる計画です。今後は、オリコ、ジャックスのシェアを奪っていくことになりましょう。

基本的には、引揚車両の販売などをエサにカープレミア会員に勧誘し、プレミアをたくさん使わせることになります。会費を値上げし、ダイヤモンド会員も倍増しているくらいですから、それなりに戦えると思われます。

戦術は明確ですが、他社のシェアを奪わなければならないので、「店舗ビジネスで未開拓地域に新店だしていく」くらいの確度はないですね。

なお、「会計上は」これから3-4年はプレミアグループの黄金時代になるでしょう。ここ3Qでは、クレジットの新規取扱高が+30%という異常な伸びをみせています。これが4年に分割して計上されますので、2025,2026あたりの売上高はすごいことになるはずです。

3 バリュエーション

プレミアグループは大量の前受収益を「負債」として抱えているので、これを自己資本とみなして資産価値を算定できます・・・が、資産をバリューアップさせるロードスターと違って、プレミアはBSにストックされている資産からさらなる利益を生み出すわけではありませんし、継続的に収益をあげている企業です。ストックよりフローからバリュエーションをみるべきでしょう。

金融業なのでエンタープライズDCF法は使えませんから、配当+自社株買いを株主資本コストで割り引くECF法によります。

配当26円+自社株買10円
配当成長率25%(中計参照)
割引率8.44%(リスクフリーレート1%+β1.24×リスクプレミアム6%)
永久成長率2%

で計算すると株主価値は3000円となります。PER30倍かあ・・・・ないかな?配当成長率を20%にすると2554円となります・・・・わりと手堅い前提を採用しているのですがね。

ただ、これだけの成長性ですから、PER25あっても別におかしくはありません。現在の株価1700円なら「安全域を備えた割安」と評価しておきます。

4 決算のセンターピンはどこか?

値段は安い、利益率も下がらないだろう・・・となれば、決算で注目すべきは成長性です。そして、新規の売上はカープレミア会員数次第ですので、「会員数の増減」を一番にみるべきです。次点で新規取扱高ですね。PLもBSも遅行指標ですし、金融業なのでCFみてもあまり意味ないですね。

販管費の増減をみてもいいですが、4年前のものを含めて計上される売上と時期的に対応しないので、あまり重視するのはどうかなと思います。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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