バフェット,損切り!
コロナ中に航空株を追加購入したバフェットですが。
先日,航空株すべて,4000億円相当を売却してたってさ。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93337_2.php
注目すべきは,理由。
「人々が3~4年後に、昨年までと同じくらい飛行機に乗るかどうか分からない」と彼は語り、航空各社は巨額の負債を抱えることになって、それが企業利益や株主の利益にも打撃をもたらすだろうと警告した。
とのこと。
(上記リンクの,Nesweek日本語版 バフェットが米航空株をすべて売却、「私のミスだった」 パラシュ・ゴシュさんの記事より引用させていただきます)
直接的な要因は,
「コロナを甘く見すぎていた」
ということでしょう(いやー,あたしと一緒だね!!)。
彼も所詮,疫学の専門家ではないのよ。
見習うべきは,理由。
「人々が3~4年後に、昨年までと同じくらい飛行機に乗るかどうか分からない」
あくまで,長期的な見通しの変化を理由に挙げています。
半期や1年レベルの変化なんて,どうでもいい。
10年,20年と保有するのだから。
こういうスタンスが便利なのは,毎日あふれるニュースを
「これは,長期的には関係ない」
といって,ほとんどの情報をノイズとして処理できることだと思います。
長期的な優位性に影響を及ぼすニュースのみを,深く検討すればいい。
実際,バフェットがもっているコカ・コーラもアメックスも,1-2年もすれば売り上げは元にもどるでしょう。
だって,1年半くらいでワクチンできるんでしょ?
自分の知力は,すべて,長期的な優位性に影響を及ぼすニュースの解析に注げばよし。
ほかは,無視。
そして,まさに長期的な見通しに変化があったら,躊躇なく損切り
さらに注目すべきは,「すべての」航空株を売ったってこと。
「業績やばそうだから,持ち高を3分の1にしておこう」
みたいなことはしていない。
期待値に応じて部分的に損切りするのもいいかと思うけど。
なぜそうしないのかしら?
彼は,「資産の10%も注ぎ込めないような銘柄は,買うな」と言っている。
中途半端な銘柄は,保有するに値しない。
これ,おそらくは,「管理しきれないから」じゃないかな。
毎日,航空各社からの売上レポートを読み,燃料となる石油の値段の上下をおっかけ,競合となるLCCや鉄道の動向をチェックし・・・・なんてことを,中途半端なパフォーマンスしか期待できない銘柄にやるのは,費用対効果が悪い。
インデックスをアウトパフォームしそうな優良株,その長期的優位性に影響を与える事象に絞って,深く調査する。
長期的に優位を保てる企業(が安い)なら,買う。
その優位性に疑問が出てきたら,売る。
そ・れ・だ・け。
バフェットの具体的な購買行動はマネしない。
けど,このあたりの視点はマネしたいな
読んでくれて、ありがとう
ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
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