ゴールドは金利と相関・・・しません。

続マーケットの魔術師 (ウィザードブックシリーズ)
ジャック・D・シュワッガー (著), 長尾慎太郎 (監修), 山口雅裕 (翻訳)

ゴールドは持ってても金利がつかない。だから、金利があがると、売られる!

はい、よくお勉強しましたね。いま、米国債の金利はあがっています。

じゃあ、ゴールドは・・・あれ、1900ドルくらいで、ぜんぜん動いてないにゃ!

インフレが懸念されているからでしょうね。相関関係は、見誤ると致命的です。「相関関係0.6」みたいな、単純な問題ではないの。

「例えば、経済成長の予測が不安定なときは、株と債券に負の相関関係がある。成長が減速すれば、株価も金利も下がるし、金利が下がれば債券価格は上昇するから。ところが、インフレの予測が大きく変わる環境では、株と債券は正の相関関係になる。インフレが進むと、金利も上昇するけど、それは債券にも株にもマイナスだからです。で、この2つの関係はまさに正反対だけど、まったく理屈にかなっている。一つの相関関係の統計で株と債券の関係を表そうとすると、相関関係の中にある因果関係を否定してしまう」(前掲書284頁。レイダリオのインタビューより)

「株が下がった時に備えて、逆相関する債券をポートフォリオに入れましょう」・・・・よく聞きますよね。でも、相関関係がどれだけあるかは、状況によってまったく異なる。大事なのは、同じ因果関係に賭けすぎないこと・・・分散投資をするのであれば、ですけどね。

もう一度、整理しておきましょう。

経済成長の減速=株価と金利が下落=債券が上昇。
インフレの進行=金利が上昇=債券と株が下落。

ま、この図式でさえ、「株式の中にも、インフレで利益を得るものもあるし、マイナスになるものもある」というところまでは踏み込まれていない。

「何があったら騰がるか、下がるか」ロジックできちんと理解しておきたいものです。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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投資の総論本の書評

2件のコメント

  • marine

    毎度勉強になる記事投稿ありがとうございます。この前の有報はここを読め なんかはホントに参考になります。ほとんど決算説明スライドしか見ていないので ^^;
    今の円安+インフレになる前ならおそらく投資対象ではなかったように思えますが、デジタルゴールド、暗号通貨に対するsuriaちゃんの意見を聞いてみたいです。
    農作物やレアメタルとは違い実需は小さいかもしれませんが、ゴールドも実需というより投資商品として価格が上下することが多いので、そういう意味ではゴールドと似ており十分コモディティといえると思っています。

    • suriaちゃん

      いつもありがとうございます(^O^)!

      暗号通貨は、おっしゃるとおりコモデティ枠だと思います。暗号通貨ごとに隆盛があるでしょうけど、素早く匿名で送金できる点において、貨幣と変わりませんから、価値がゼロにはならないだろうと。価値の保存手段としてはアリだと思います!

      ただ、所詮、ただの電子データに過ぎませんから、積極的に買いたいとは思わないですね、、、ゴールドであれば、採掘に1200ドルかかるから、それ以下にはならないだろうと思いますが、暗号通貨は下値余地も見出しがたい気がします。

      ということで、ゴールドもスイスフランもあるなかで、積極的に暗号通貨を選好する理由が見出しがたいのが、あたしの現状です、、、、。

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