アメリカのヤバさがえぐい

底辺の大工、ヤバいアメリカで生きのびる 絶望の中で見つけた「自分を見失わない」方法 単行本 – 2025/1/18
地獄海外難民 (著)

を読みました。

日本でそこそこうまくやっていた大工さんが、アメリカ人の妻とともに渡米したんですが、ブラックすぎて死にそう・・・・というお話です。

4人家族で生活費が月100万円かかるので、70-80万くらいの稼ぎでも借金生活・・・という感じでした。


何がまずいって・・・・おそらく、銃社会、車社会、そして医療でしょうね。誰でも銃をもっている可能性があって、だからスラムではないまともな地域に住もうとすると家賃にそれなりのお金がかかる。また、車がないと何もできないため、家族の人数分、車が必要。国民健康保険がないので、虫歯の治療、アレルギーの治療など、それぞれ15万円とか20万円レベルのお金がかかる。

額面の月収は日本にいるときより高くなるのですが、支出もバカ高いため、どんどん貧困が進んでいきます。


そして・・・差別。アジア人だからアジア人だからと言われ、名前も「トヨタ」などと呼ばれ、虐められる。ホワイトカラー的な仕事に就くには最低大卒、できれば院卒の学歴が必要で、学歴がないとゴミ、最低時給の肉体労働につかざるをえない。そして、仕事がなければ、すぐにリストラされる。


トランプさんやバフェット、ハリウッド映画、メジャーリーグ、ハワイ旅行などから受けるアメリカのイメージとは真逆の、まっくろな、地獄のアメリカ像がそこにありました。


お金がなければまともな医療も受けられず、もちろん大学(年500万とか必要)にも行けず、よってまともな仕事に就けず、借金重ねてジャンクフード食べて体を壊して終わり・・・・・それが子供の世代にもえんえんと引き継がれる。


日本は日本で、国民健康保険のせいで財政はいっぱいいっぱい、現役大学生が売春してたりしますけれど、日本の方がぜんぜんまともで、天国だな、と思いました。


夜に武器なしに出歩ける。
家に強盗がこない。
学費の安い国立大学がある。
医療費70%引きで健康保険が使える。
仕事の同僚がドラッグ漬けになっていない。

なんだか、アメリカって、底辺に落ちてしまうと、生きていくだけで精一杯な感じを受けました・・・・あたしはハワイもアメリカ本土も旅行もステイもしたことありますが・・・やっぱり、うわべしか見てなかったんだな。


日本人に生まれたことの幸運をかみしめられる本です。ぜひ、読んでみてください。ドル建ての投資をするのに躊躇しちゃいますけど。


今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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