あらためて、投資しようぜ

「金持ち父さん貧乏父さん」を読み直しました。

投資の本も節税の本もたくさんありますが、「勤労所得って効率悪いから、不労所得の構築に努めようぜ」という、人生全体の経済戦略について語る本は多くありません。

橘玲さんの「黄金の羽の拾い方」は面白い本ではありますが、節約しようとか家族の働き手を増やそうとか、デフレだったので現金で置いておいた方が正解だったみたいな、ディフェンシブな提案が多く、「不動産とか株で不労所得を作ろうぜ」という攻めの面の記述は薄いんですよね。やっぱり、金持ち父さんが好きだなあ。

あ、「金持ち父さん」の改訂版だと、「高校生の息子から、学校で勉強がんばってどうするんだ、いい成績とって大学行って、会社に勤めても、ダウンサイジングだのなんだのでリストラじゃないか、と母親が言われて困る」という、すてきな冒頭の導入がなくなってしまっているのが個人的には悲しいですが。

で。

「働いて稼ぐ」って、効率悪いんですよね。

まず第一に税金面です。現代の日本では、所得税というより社会保険税でむしりとられます。社会保険料の会社負担分という欺瞞部分を勘案すると、五公五民、給与があがればあがるほど負担部分が増えます。この点、株式投資であれば全部で20%税金を払えば完結です。おそろしいことに、いくら株式投資で稼いでも、20%という数字は変わらず、社会保険料にも影響はありません。国保加入者であっても、株式投資のもうけの申告不要制度の利用により、やはり国保税額への影響を防ぐことができます。

第二に拡張性です。カラダはひとつ、時間は24時間しかないので、「働く時間を増やす」という選択には限界があります。書籍、楽曲や動画など知的財産が拡散して売れれば別かもしれませんが、医者や弁護士、大会社の部長など、報酬が高い人であっても、たくさん働くのは物理的限界があります。

金持ち父さんは、「資産と負債の違いを知り、資産を購入することに全力を費やせばいい」と言います。漫然と働くのではなく、投資して不労所得を作れってことです。

あとは、自分のビジネスや会社を持て、とも言っています・・・自分がいなくても回るような。これも、厳密には役員報酬つまり給与所得となりますが、自分が働かないという意味では不労所得ですね。

あたしは大学生のときにこの本を読んで、すぐに証券会社に口座をひらき、なけなしの7万円を投じました。で、今に至ります。この本が出版されていて、よかったと思います。


「一番大切なことは資産と負債の違いを知ることだ。その違いが分かったら、次は収入を生む資産を買うことだけに努力を集中する。これが金持ちになるための道を歩み始める最善の方法だ」(同書98頁)

あ、もちろん、働くのが好きなひとはどうぞ働いていただいて結構です。あたしもこのブログ、好きで書いてます。ただし、「資産形成するには、不労所得の構築に重点を置く必要がある」ってこと。

で、「不労所得を構築する」っていうのは、結局、株か不動産の目利き力を磨くことなんでしょうね・・・・インデックス投資をしないのであれば。


今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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投資の総論本の書評

2件のコメント

  • ベリー

    「あらためて、投資しようぜ」
    気持ちのよい文章、
    かっこよかったー!

    • suriaちゃん

      ありがとうございます!!

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