KeePer10月月次を読む



さて、10月の月次です。


まずは既存店。人時生産性つまり売上の人件費に対する効率性は前年より落ちてしまって、黄色信号です。今までと異なり、「売上はそんなに伸びてないけど人時生産性は落ちてない=売上に応じた適正な人員配置ができている」ではなくて、「人が余っている、昨年の90%しか仕事してない」ことを示すので、これはまずいですね。

売上も既存店10%減、17店増えて全店100%弱なので、新店もまあ弱めですが既存店が主に弱かったことが分かります。会社が挙げる理由は、

1 「昨年はオータムフェアが好調で、今年はそれを超えるに至らなかった」
  昨年は既存店売上+14%、来店台数+6%、単価+8%でした・・・うーん、多少の原因ではあるかもしれないけど、単価の上昇分は関係ないような・・・・。

2 既存店のキャパアップ工事が今年はない
  それはそのとおりですが、「既存店が100%を切る理由」にはならないですね。

3 日照時間が半分で洗車35%減
  会社は日照時間と洗車台数の相関関係のデータをもって言ってるでしょうから、これも事実なんでしょう。ただ、事実であっても、「日照時間でそれだけ左右される」という不安定さがあると露呈したことになるので、なんだかなあ、という感じです。

オータムフェアと日照時間半減、土日祝日1日少ない、新店が育つまでに2年かかる、ということを加味しても、ちょっと弱いかな?という印象。ただし、既存店「10%減」って、かなり珍しいので、「何らかの特殊事情があった」というのもそれなりに説得力がある気はします。この傾向が継続的なものかどうか、厳しくみていきたいと思います。

次に製品事業、+28%で驚異的ですね。原因は、auのスマホキーパー発売で、既に新車コーティングの3分の1の規模にまでになっています。製品事業は「出荷した時点で売上計上」だと思うので、これが常に継続するものなのかは分かりません(携帯販売店に在庫が積みあがって翌月以降の出荷がない可能性もある)が、末恐ろしいですね。

【全社売上】
7月19億4900万円
8月17億6200万円
9月17億5600万円
10月19億2700万円  →合計73億9400万円。2Q業績予想売上124億円で、50億円ビハインド。

11月(昨年)17億5700万円
12月(昨年)25億円  →合計42億5700万円

11月、12月合計で売上が前年比+16%であれば、業績予想どおり着地となります・・・あれ、10月の「不調」は織り込み済み?もともと2Q全体の売上は+16%予定ですからね。

業績予想との対比でみると、そんなに悲観的ではないかな。ただし、7,8月の月次の微妙さをみると、「昨年同様、ラボはいまいちなところを製品事業が助けるかたちで、売り上げ予想は若干の未達、営業利益は業績予想どおり」ってところかな。


10月下旬にキーパーを多少売り、円安も進み、既にS&P500も高いので、今年はインデックス負けを受け入れて、残りのキーパーはキープしておこうと思っています・・・希望は製品事業・・・・・株価は、来年の8月まではグダグダでしょうね・・・・。3.9億円近くあった資産も、今日は3.5億円になってます。あーあ。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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車のコーティング

6件のコメント

  • 佐藤

    私がキーパー利確して撤退した理由は成長の鈍化と空売り機関が居座り続けているからです。買い戻しと空売り繰り返しながら居座り続けています。機関の空売り動向は頭に入れた方が良いと思います。

    • suriaちゃん

      そうですね、空売りもみていると勉強になります。

      keeperはこれから成長しますよ、、、、製品事業が笑

      • りゅうじ

        BtoBが伸びているのは疑いの余地はありませんし、並の企業ではできないことです。
        ただ、BtoCも伸びてほしいのが正直なところだと思います。

        BtoCが伸び悩む理由はなんでしょうか?
        競合?代替え品?顧客を取り切った?製品事業にリソースを割いている?
        仮説をお持ちならご教示ください。

        • suriaちゃん

          まず既存店ですが、伸び悩むというか、今までが凄すぎたんだと思います。ブース増設で既存店+130%とか、、、。

          新店の方は、ここ最近のものはオーバーフロー対策に近接店を建てていたというのもあると思います。これで、既存店売上高も一時的に落ち込み、新店舗の売上上昇も遅い、、、で、新店舗増設効果が低くみえる。そんなところではないかしら。

          • りゅうじ

            ありがとうございます。

            BtoC需要はあって、知名度と製品・サービスもしっかりしているので、増収は続くと見ておられるのですね。

            例えば、

            これまでは、
            顧客が5人、店舗の席が3つしかないから、オーバーフローしていた。

            だから、
            新店舗で新たに席を3つ作ったけど、顧客5人に対して席が6つで、1席余ってしまった。

            となると経営効率が落ちてしまうのでは?と考えていますがいかがでしょうか。
            (ちなみに私もキーパーホルダーです)

          • suriaちゃん

            はい、少なくとも10月の月次はおっしゃるとおりの効率低下が起こっています。労働集約産業なので、席、スペースというより人件費がかかるのに人が余ってるのがマズイと思っていますが。

            とはいえ、それが続くなら、余っている人を新店舗にコンバートすればいいだけですので、是正は可能と思ってます。スペースが余っているのはもったいないですけど。

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