Keeper3Q説明会をよむ
書き起こしが公開されています。
https://finance.logmi.jp/articles/379580
いろいろなことが話されていますが、主な内容は、「オーバーフローしている店舗の近接に出店していくので、一時的にはカニバリますが大丈夫」という内容でした。小山店に対して宇都宮店を作ったが事前に対処したため、あまり売上は減っていない・・・という事例もあるそうです。
カニバリが発生する距離と売上が回復する期間については知見もたまってきているようですし、仮に回復しなければ余剰人員を新店にまわせばいいだけと思っているので、カニバリの点はあたしは実はあまり心配はしていません。
一番気になったのが、ラボとプロショップの競合についてです。
従前は、「プロショップはラボの10分の1くらいの売上しかなく、近くにラボができるとむしろ一緒に売上があがって歓迎される」ということでした。今回の説明会では、「プロショップの主力はフレッシュキーパーでラボと客層が違う」という話もでてきています。
ところが、仙台では、プロショップがガソリンスタンド兼業ではなくコーティング専門でやりはじめているそうです。また、そうでなくとも、グーグルのクチコミがいいプロショップがあると、近くのラボの売上がさがるということもあったそうです。
たしかに「仙台 Keeper」でネット検索すると、直営店かと見間違う仙台の店舗がヒットします。これは、Keeper本部にとっては辛い・・・・かな?直営店が出店しづらい、というだけで、製品事業で儲かるからいいのかしら。ともかく、ちょっと想定外の事態であろうかと思います。
また、近所にグーグルクチコミのいいプロショップがあった場合も、直営店は出店しづらいですね。・・・これも、「評判のいいプロショップは製品事業で売り上げてくれるからいい」のかもしれませんが・・・・・。
ガソリンスタンドとしては、利益率一桁台のガソリン販売より、営業利益40%をたたきだすコーティング専業にしたほうがいいに決まっています。この流れが続くのか・・・・また、それがKeeperにとってマイナスなのか・・・今後はきちんとみていかなければなりませんね。
あとは、既存店の売上ですね。「オーバーフローを是正するために」近接出店はまだ続く、ということなので、近接出店された店舗が前年比を割るのは、一定の期間は仕方ないです。需要が落ちているかどうかは、近接出店されていない店舗を軸に判断したいと思います。
谷さんの言葉を借りれば、「これからも既存店の近くに新店を作っていくことになるため、このようなマイナスの影響も受けますが、ただ単に既存店でどのくらい伸ばすのかという指標よりも、全体の伸びにぜひご注目いただければと思います。」ということです。
最後に。
谷会長は、「店舗の需要がどんどん高まっていることを肌身に感じているため、その需要をつかんでいかなければなりません。」とおっしゃっています(まあ、おおむね楽観的なことをおっしゃいますけどね)。
カニバリやBM問題、ダイハツの出荷停止、天候不順など、問題はたくさんあるのですが、既販車や海外に販路が拡大し、「予約がとれない店舗があるから近接出店する」「ディーラーから引き合いがあるので出店する」という、大局的な需要の強さは頼もしいと思いました。あ、ポジショントークですので、お気になさらず笑
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。