ホープって、大丈夫なの?
ホープは、もともと自治体向けの広告枠の転売会社でしたが、いまは自治体向けの電気小売が主な業務です。最新の2Q決算、電気の事業のみを見ていきましょう。
【同社2Q決算説明資料7頁】
売上、利益とも200%以上の+ですが!・・・・・1Qはどうでしたかね?
【同社の1Q決算説明資料7頁】
1Qの数字を単純に二倍すると、利益は15億になるはずですね。それが、2Qで4億円の利益になっちゃっている。12月のみで、10億円レベルのマイナスですか・・・・・・!
原因は、いうまでもなく、12月のJEPXの電力価格高騰ですね。
ホープの決算説明資料には、財務制限条項(財務が悪化したら、借金の一括返済を迫られる)を使わないことを協議している、増資などを検討している、といった文字が並びます。
一言でいうと、「資金繰りがヤバイ」。決算書にも、「継続企業の前提に関する注記」という、「もしかしたらヤバイかも」というときに記載される注記が出てきています。
12月の損害のみで10億レベルであれば、1月の損害は50億円くらいでしょうか?ホープの2Qの現金は43億円、売掛金37億円ですから、まあ、それが空になるレベルの損害なんでしょう。
ホープは月1.5億KWHくらいを売っていると思われるので、
月1.5億KWH×JEPX調達割合90%×(仕入値100円-売値24円)=102億円・・・・の損害・・・・・という計算もできます。
「年末年始に自治体の役所は電気を使わない」とか、「売値が30円くらいのものある」と考えても、70億円くらいの損害にはなるんじゃないかしら。
いずれにしても、現金が枯渇するレベルなんでしょう。
あたしは期待値ではなく勝率で勝負したいので、倒産の可能性がわずかでもあるなら、少なくともあたしの投資対象ではありません。
と・は・い・え、電力事業の売上がきちんと2倍になっているというのは、注目に値します。
売上が2倍になれば、(固定費は2倍にならないので)利益は一般的には2.5倍や3倍になります。利益が一年で3倍になる銘柄なんて、そうそうあるもんじゃありません。この難局さえ乗りきれば、非常に有望な企業であることは間違いないでしょう。
ただし、「毎年入札して大手と値段競争しなければならない」ホープは、グリムスとの比較において、あたしは買う気にはなりません。「ホープが今後も大手電力会社と価格競争して、勝ち続ける可能性が高い」という特別な洞察は、あたしは持っていません。でも、有望な企業であることは間違いないので、たまにチェックしてみたいと思います。
読んでくれて、ありがとー!
今日も、ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。
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当然suriaさんは確認済みだと思いますが、グリムスの小売電気事業の営業利益について、1Qは546百万円、2Qは452百万円、3Qは274百万円となっています。
そうすると、グリムスの12月の電力卸売価格の高騰の影響はマイナス2~3億円ということとなり、ホープのマイナス11億円前後と比べると、格段に少ないですね。
市場連動型の契約が多いのでしょうかね。
もしかして、ミラクル・グリムス?(笑)
ところで、決算発表後にオープンハウスが下げていたので、今日2500株買い戻しました。
また、オープンハウス仲間に復帰しました(笑)。
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>七つの海さん
グリムスは月4000万KWH、ホープは1.5億KWHくらいの売電量ですから、その差ではないでしょうか、それでもグリムスの方がダメージ低いですが(*^^*)
オープンハウスは下げすぎでしたね、おめでとうございます!