市場は常に間違っている
世界三大投資家といえば,バフェット,ジムロジャース,そして,ジョージソロスさんとなります。
ソロスさんは,ご著書「ソロスの錬金術」(総合法令出版。ジョージソロス著,青柳孝直訳)で,こんなことを言ってます。
「私の主張は,市場の評価は常に歪んでおり,その歪みが基本的価値に影響を与えているということである」
(同書86頁)
すごいこと,いうねえ。常に歪んでるんだって!!
ソロスさんによれば,市場参加者は常にある方向に偏っており,それが自己強化的にはたらくという。
つまり,「株価があがる → あがった株価を利用して企業はたくさん増資して業績拡大 → さらに株価があがる → あがった株価を利用して株式を対価にM&A → 業績があがってさらに株価があがる・・・・・」みたいな。
あるいは,「株価が下落する → 追証がかかって,投げ売りが増大 → 株価がさらに下落 → さらに追証がかかって投げ売り →・・・・・」みたいな。
このように,上昇が上昇をよび,下落が下落を呼ぶ。また,業績が株価に影響を与えることはもちろん,株価が業績に影響をも与える。
これって,真実だとおもう。自然現象でも,何でもない振動が,一部に雪崩を起こし,さらに大きな雪崩につながる。一部の地盤崩壊が,さらなる地盤崩壊をよび,大地震につながるのよ。
ファンダメンタルズ投資家として,おぼえておきたいのは,株価は,ときに暴力的・理不尽ともおもえる動きをするってこと。
暴落中に,追証がかかって投げ売りするひとは,「ファンダメンタルズ的に高い」と思って売ってるわけじゃあ,ない。ファンダメンタルズなんて,関係なく,売らざるをえないのよ。恐怖で投げ売りしている個人投資家も,そう。そういうときは,「ファンダメンタルズ的には最低でもいくら」というのは,基準にはならない。だって,ファンダメンタルズに関係なく,売ってるわけだから。
だから,あたしは,いくら自信があっても,信用取引はしない。レバレッジをかけて,うまくいけば,何千万円も手早くもうけられる。でも,理不尽な暴落があったときに,すべてを失ってしまう。そして,理不尽な暴落は,いつだって,ありえる。
明日,核テロとか,トランプ大統領の暗殺とか,南海トラフ巨大地震があっても,別におかしくはないのよ。そうよね?
ま,巨大地震が起これば,建設関係のコプロ,そして住宅販売のオープンハウスは爆上げだけど,ね☆
読んでくれて、ありがとう
現物取引で買ったステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
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