含み益6000万円が教える決算書の読み方のキソ④【PL】
前回は,BSをみました。
引き続き,第一興商を例にとり,損益計算書(PL)をみていきます。
重要なのは本業のもうけ、つまり営業利益。そこを中心に据えます。
最終行の営業利益,6億円,減っていますね。
この原因は,どこにあるのでしょうか・・・・・・・「売上総利益」、つまり売上から原価を引いた段階で,既に3.4億円,減益があります!!
つまり,原価があがってしまっているのが,減益の主な原因。
カラオケ機器の製造費が上がったのか,フードの仕入れ代金が上がったのか?
これ,長期的なトレンドかな?
過去の決算書もみてみましょう。
2017,2018年は,原価率は横ばいですね。
原価があがったのは,ここ2年かあ。
原価のうち,何が上がったんでしょうか?
有価証券報告書には原価の明細がありますので,いったん,決算書からとびます。
が,有報は決算書(決算短信)より出るのが遅いので,まだ2020年の有報はでていません。
上記は,2019年のもの。
原価の何があがったのか分からないと,それが今後も続くかどうかは判断できません。
人件費なら,少子化で今後もあがるでしょうし。
コロナなり一時的な半導体の値段の上昇とかなら,今後さがるかもしません。わからないけど。
有報がでるのを,今少し,待つほかないですね。
分析不能で,終了・・・・・・・
あとは,販促費が1.4倍になり5億円、費用が増加している点もアタマに入れておきましょう。よくみると、役員報酬と人件費が2億円、減ってます。それがなければ、もっと減益だった。
分析上のまとめ:
①売り上げはあがったが,それ以上に原価と販促費があがって減益。
②原価があがった原因は,現在では不明。
変化に着目することです。
そして,漫然とみるのではなく,その変化,つまり増益や減益,横ばいの理由を特定しましょう。
理由が特定できれば,あとはそれが継続するものかどうか,予測すればいいことになります。
今回は,事業者向けにカラオケ機器を販売賃貸するビジネスと,消費者向けのカラオケルーム、飲食店でフードを提供するビジネスがまざった数値なので,決算書全体からは,あまり意味のある分析はできないですね。
「原価があがっている」といっても,カラオケ機器の原価は横ばいで,フードの仕入れ代金が上がっているのかもしれないし,その逆かもしれない。セクションごとに分析する必要があります。
ヒマなひとは,営業利益より下の項目,つまり本業以外の一時的な損益,経常利益や税引前当期純利益をみておいてください。
次回はキャッシュフロー計算書をみて,終わりになります。
読んでくれて、ありがとう
利益たっぷりの銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
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こんにちわ(^^)
suriaちゃんは
株主総会とかお出かけするんですか?
疑問をぶつけたり、しちゃうんですか??
ヾ(๑╹◡╹)ノ"
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>nekoさん
行ってみたいのですが、どうせ肝心な点は答えてもらえないでしょうし、意外にメール問い合わせも対応してもらえるので、、、行ったことないです(・∀・)
nekoさん、どーぞ!