あんたはただ,怯えている【リスクの過大評価】
暴落して,その恐怖に負け,下がったところで売る。
上がってきたら,安心して買う。
その繰り返し。
そりゃ,損するよね
高く買って,安く売っているんだから。
(アカギ―闇に降り立った天才 (1) (近代麻雀コミックス) 福本伸行著 第一巻「変化」より引用させていただきます。)
「背中に勝とうという強さがない」
「ただ助かろうとしている」
「博打で負けのこんだ人間が最後に陥る思考回路・・・・」
「あんたはただ怯えている」
本来であれば,上がる確率と上昇幅,下がる確率と下落幅を比較して,売買を決定しなければならないのに。
「怖いから」売る。
仮に,売った後にさらに下落し,結果として売却が正しかったとしても,判断のプロセスと理由は間違っています。
期待値の比較ではなく,恐怖で売買をしていれば,そのうち負け越すでしょう。
「ある実験では,参加者にホラー映画を見せて恐怖心を植えつけ,その直後に金銭的な決断を求めた。すると案の定,参加者は状況が有利なときでも経済的リスクを避けることが多かった。」
(「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」ターリ・シャロット著 上原直子訳 白揚社 174頁より引用させていただきます。)
ストレス下では,脅威は過大に評価されてしまう。
あたしたちの祖先は,そうやってクマやイノシシから逃げて,原始時代を生き残ってきたわけだけど。
その能力は,現代の株式市場ではジャマだわ。
「しかし,意外なことに,それをただの映画だと考えるなど,恐怖心が消えるような見方で映画を再評価するよう指示すると,参加者はリスクを冒すことにより抵抗がなくなった。つまり,私たちは自分の心の状態を意識的に変えて,本能的なパターンを打開することができる」
解決策:考え直す!!!
さっきの実験、ホラー映画の逆をやってみるのはどうかしら?
「コメディを見せたあと,どのくらい幸福度とか,幸せ度が上がったかを確認したうえで,時間割引率を計測しています。そうすると,コメディを見せて幸せ度が上がったという人たちは,じつはせっかちでなくなったんです。コメディを見せられなかった人と比べると,コメディを見て笑って幸せになった人は,将来のことが考えられるようになったという結果なんですよ」
(「脳の中の経済学」大竹文雄,田中沙織,佐倉統著,ディスカバー携書 134頁より)
ストレス下では正常な判断ができない。
長期的な思考もできない。
当たり前のこと。
全力ダッシュで逃げるときの状態のわけですから。
恐怖で体が硬直していることに気づいたら,一息つきましょう。ゆっくりお風呂に入って,お笑いをみよう。
呼吸法や瞑想もオススメよ。
インドの伝統医学的には、外出を控えめにし、温かく脂気のある食べ物を食べて、ゆったり温かくするといい。
今一度,株価ではなく業績を見直して,「再評価する」のもいい。株式は,企業の一部を保有するものだ,ということを思い出すのよ。
それでも,ダウンサイドリスクが高いと判断したら,いくらか売りましょう。
「ただ怯えて」売らないようにしたいものですね。
アカギくんが背後にいれば便利なんだけど(笑)
読んでくれて、ありがとう
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