電力会社がゲキ伸び!!【ウエストホールディングス】
ウエストホールディングス(1407)
①太陽光発電所を開発して売却している。最新の通期決算で営業利益30億円。
②電気を小売している。同じく営業利益18億円。
ほかにも,省エネ提案事業や発電所のメンテナンス事業など。
ROE20%程度だが,借り入れが年間純利益の10倍程度ある。
最新の通期の有報では,以下のとおり。
①2017年8月期をボトムに,右肩あがりとなっていますね。何か,業態を変更したのでしょうか・・・・?
②自己資本比率が下がりつつ,財務CFがプラス。つまり,「借金で現金が増加している」。借金が増えているみたいね。
③最新の営業CFでは74億円のマイナス。つまり「本業で現金が流出している」。売上急増で在庫が増えたとか,そんな感じでしょうか・・・?
以上のようなギモンをもって,決算書をみていきましょうか。
まず,一期前の通期の決算書より。
メイン事業の利益が倍増!!
原因は,メガソーラー発電所の引渡が済んだ,とのこと。
・・・・・・一過性の利益増加に過ぎない可能性があるから,注意ですね。
最新の通期決算書では,メイン事業は,やっぱ,営業利益3割減。
まあ,前期が良すぎたって,こと。利益の計上に波があります。
ところが・・・・・
サブの電力小売り事業は,前期比利益4倍増となり,メイン事業の減収を補っている。
原因は,電気の仕入れを工夫したこと,金融機関との提携により供給件数が拡大したこと。
グリムスも,もともと省エネ事業がメイン事業でしたが,電気小売がそれを追い越しました。
ウエストホールディングスも,そうなるのかしら,と思わせる成長性。
CFをみると,売上債権が,純利益と同等額,増えています
。
急成長すぎて,回収期限が到来していない売掛金(電気料金)がたくさんあるってこと。
棚卸し資産が70億円増。これは,BSをみると,新しくメガソーラー発電所を作っていることによるもののようね。
財務CFをみると,返済より,借り入れる額が50億円ほどおおい。
借入 → メガソーラー発電所作成・売却 → 返済・借入 → メガソーラー発電所作成・・・・・
というループ。
不動産事業者みたい
400%増というのがあったけど,電気小売事業は,なかなか興味深い。
発電所とか送電線みたいな物理的な施設がいらないから,有能な提携先とかがあれば,すぐさまとんでもない利益を生み出すことができる。
そういう意味で,拡張性が実は高いのよ。
国策にあぐらをかいていた東電や関電などから,「切り替えれば電気安くなりますよ!」と言って,顧客を奪うだけ。
潜在顧客は,国内の自然人と事業者,全員!
AU,ソフトバンク,エネオスなど,色々な事業者が参入しようとするの,わかるでしょ?
しかし,「たくさん借金してガッツリ売る」タイプは,あたしは投資しない方針なので,今回はパス
メイン事業の再生可能エネルギー事業は,4月13日発表の最新2Q決算では,利益が4割増加。
しかし,電気小売事業の伸びは,2Q決算で成長が止まってしまっている。
ウエストホールディングスの電気小売事業の利益率は5%。
これに対して,グリムスのそれは18%。
効率性でも成長性でも,グリムスに劣ってしまう。
電気小売は,今年の4月,AGエネジーが破産。
今後も,電気小売業界は,再編がすすみ,勝ち組と負け組が分かれることでしょう。
気をつけてみていきたいと思います。
読んでくれて、ありがとう
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