あなたが逮捕されるとき
西山さんという方の無罪判決がでました。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2020033100175&g=soc
ある日,何もしていのに逮捕され,地裁,高裁,最高裁も有罪と判断し,殺人罪で10年以上,刑務所に。
有罪の決定的証拠は,ご本人の自白。
有罪判断と辻褄があわない報告書は,検察は開示せず隠匿。
これは,平成の日本で起きていることです。
まったく何もしていない普通のひとが,殺人をしたということで,最高裁に至るまでそれを是認し,刑務所行き。
悪夢以外の何ものでもないでしょうね・・・・・・。
刑事事件でこうですから,民事事件でも酷い判決が連発されていることは,想像がつくかしら?
判断する以上,誤審は避けられません。
しかし,日本の司法は,「供述」というあやふやなものを重視しすぎる。
特定の病状の方が,その時点で自然死する可能性が何%あるとかないとか,そういう議論にならないのよ。
「被告人がこういっているから」
「証人がこう言っているから」
なんと,これで判断が決着する。
ついでに言えば,裁判官は
「無罪判決なんてエキセントリックなものだしたら,その後,左遷されてしまう」
という恐怖を抱えており,その偏向にしたがって判決をくだす。
有罪判決をくらったときの弁護人の経済的立場からすると,裁判官が間違った判断をしたせいで,成功報酬(国選弁護の場合,無罪判決をゲットしても20万円くらいだけど・・・)をもらえなかったこととなる。
あたしも,投資において,無数の判断を下す。
間違うことも,たくさん,ある。
しかし,
「他人がこう言っているから」
「なんとなく」
で投資するのは,避けなければならない。
また,自分と違う方向性を示すエビデンスがあったら,考え直す勇気をもたなければならない。
そうでなければ,西山さんの判決を批判する資格は,ない。
いま,マクロ的に短期投資するなら,感染者数の推移,内訳。地域ごとに死亡率が違う理由などなど。
ミクロで投資するなら,各企業の業績の動向。オープンハウスの弱み,グリムスの競合相手,フルキャストの暗い過去。
裁判とちがって,投資のいいところは,他人の判断に歪みや偏向があったら,それすら利用できること。
カラ売りもできる,両建てもできる,ゴールドももてる,現金のままでもいい。
バークシャーハサウェイ株を買って,バフェットに運用を任せたっていい。
投資しないで,働くのもいい。
読者のみんなは,逮捕されたことはないとおもうけど。
「がんばっているのに,パートナーや上司が評価してくれない!!」
みたいなことは,あるんじゃないかしら。
投資は,自己責任。
損をしても,誰も助けてくれない。
莫大な含み損をみるとき,手がふるえる。
だけど,市場は,公正に評価してくれる。
公正じゃないと判断するなら,そこを利用して,逆にもうけることができる。
こういう世界の方が,あたしは好きだな。
読んでくれて、ありがとう
ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
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