ふたたび家賃保証(イントラスト
過去にも検討しましたが、大きな投資には踏み切れず・・・・イントラスト、株価が低迷しているのでフォローしていきたいと思います。
堅実に10%成長していますが、利益率が落ちていますね。決算説明では、「保証売上の増収に連動した関連費用(業務委託手数料、決済手数料、貸倒関連)が増加」とあり・・・・うーん、貸倒は増加しているのか・・?
決算説明動画では、「回収率や滞納率があがったわけではない」と言っています。じゃあ、何が原因なのよ。手数料系は売上に応じてあがるだけで、利益率は変わらないんじゃないかと思うのですが・・・・もともと、
利益率は低下していく予定なんですよね・・・・。
PLを確認すると、販管費率は24.9%で変わらず。バフェットコードで確認しても、社員ひとりあたりの営業利益は伸びています。
犯人は・・・・原価率ですね。51.1%→52.5%。
昨年の有報ですが、支払手数料が50%増。業務委託手数料が38%増。これに対して売上(非連結)は32%増。つまり、「保証契約をとる際に仲介者に払うお金があがっている」ということで確定でしょう。
あたらしく始まった医療保証の方の手数料が高いのか、家賃保証の方の手数料があがっているのか、あるいは両方か。どのケースでもヤバイですね。保証のとりあいで、手数料を上げて何とかイントラストの保証にしてもらっている、という解釈が可能だからです。或いは、イントラストはどこぞの大手とアライアンスをくんでいるので、仲介者側の人件費高騰による値上げ要求をのまざるをえない立場なのか・・・・どちらにしても、今後の先行きに不安をもつに十分です。
このあたりの事情を資料にきちんと書いてない点もマイナスです。書けないのかもしれませんが。
売上はあがりました、利益率が落ちたので利益成長は数%です、では話になりません。PE12,潤沢な保有現金を考慮すると実質的なPEは10に近いですが、悪かろう安かろうではマズイです。
業務委託手数料の伸び<売上の伸び、となるまでパスですね。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。
いつも参考にさせていただいてます。
イントラストの利益率悪化要因ですが、以下と考えます。
①ソリューション事業→保証事業へのシフトによるコスト増
原価:管理会社へ支払う業務委託手数料増
原価:家賃収納決済増に伴う支払手数料
販管:家賃保証増に伴う貸倒引当金繰入増
販管:家賃保証増に伴う保証履行引当金繰入増
②医療保証売上増に伴う再保険コスト増
原価:再保険料増
利益率低下はBPO的に業務を請け負うことで上記コストが発生しないソリューション事業売上割合が低下していることによるものと考えます。
利益率低下はミックスの変化によるもので事業環境が悪化しているわけではないかなと。
保証事業の増収率以上に上記コストが増えている傾向が続けば注意が必要という認識です。