ドンキホーテの躍進のヒミツ
ドン・キホーテの創業者の本「安売り王一代」を読みました・・・・・すっごい破天荒!!親に請われて慶応大学に入学し、すぐに中退。肉体労働や麻雀で稼いで、ドン・キホーテの前身となる「泥棒市場」創業・・・・・。
メモ1。躍進のヒミツ。店舗は退店予定物件(借り主は退店したいけど違約金の縛りのせいで退店できない)を借受け、売る商品は訳あり品などを直接買い受け、問屋は挟まない。ライバルのいないナイトマーケットを狙って深夜営業、商品は店にぎゅうぎゅうに陳列しておく。バックヤードは当然ない。
とにかく陳列してしまって倉庫部分(バックヤード)を小さくしておくのは業務スーパーと同じですが、なんか、あんまり、「計算の結果やった」という感じは受けませんでした。
メモ2。店長には仕入れや陳列などかなり広い裁量を与え、売上など結果のみは精査して人事評価につなげる。マニュアルできちきちにしばったり、仕入れは本部のコンピューターで予測して本部で一括・・・・という通常のチェーンストアのやりかたとは逆です。
こういう、「あえてマニュアルでしばらない」のはスタバの接客と通じますね。臨機応変な対応を可能にし、店員のモチベーションもアップさせる。マニュアルでしばって一定程度の質を担保するのがいいのか、裁量を与えてモチベーションアップを狙うのか・・・・たぶん、どちらもOKなんだろうな。中途半端がよくない。どっちにするかは、明確に意思表示する。
ドンキが発展途上であったときに見つけたら、あたしは投資できたでしょうか?・・・・仕入れに一定の優位性はありそうですが、「模倣不可能」とまではいいにくいかな・・訳あり品となるとあんまり安定して仕入れできなさそうだし・・・・店長に裁量を与えるやりかたは面白く、人事面では一定の優位性はありそうですが。少なくとも、おおきなロットはいれられなかったでしょうね・・・。
「ツキのないときは見を決め込む」「ついている時は思いっきりビッドを張って勝負に行くべきである。しかしついていない時、もしくはどちらか分からない時は、じっと耐えて何もせず、ひたすら守りに徹するのが得策だ。」「ツキのない時は「ここは堪え時」と泰然自若として構え、冷静沈着に情勢を観察・分析あひながら、自ら下手な動きをしない。そうしていれば、ツキや勝機といったものは、向こうから自然に転がり込んでくるものである。ゲームで言えば、相手がオウンゴールを打ってくるようなケースもままある。意識的にそんな状態に自分をコントロールすることを、私は「見を決める」と呼んでいる。少なくとも経営者は、「見ができなければ一流じゃない」と私は思っている」(同書217~218頁より)
さすが、麻雀打ちは言うことが違いますね。「見ができなければ一流じゃない」わからない時は動かない、それでいい。勝負は、勝つべくして勝つもの。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。