これこそ理想形、チェーンストア!!

規模拡大、組織、数値、店づくり、商品構成まで チェーンストアの教科書

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 著者の桜井さんは、チェーンストア理論で有名な渥美俊一さんという方のアシスタントをされていた方です。渥美さんには、ニトリ、サイゼリヤの社長さんが学びに行っています。多店舗展開の権化といってよいでしょう。

基本的にはスーパーマーケットを念頭においているので、商品の陳列みたいな話もでてきますが、研修、店舗の立地、本部と店長の役割分担など、すべての業種に応用できる内容です。

で、その内容ですが。


多店舗展開するってことは、店長やスタッフの個人のがんばりに頼るのをやめること。

どういうオペレーションで、何を商品として配置するかは、本部がもっとも効率的な方法を探し、標準化し、マニュアルとして現場で実行させる。現場でできるのは掃除とレジくらいで、発注や経理など本部で一括でできるものはすべて本部で行う。商品選定や開発も本部がやるので、店長は売上についての責任は負わない。「売上目標を達成しろ」という手段の何の指示もない抽象的な命令が現場にくだされることもない。

これによって作業的にも低コストでできるし、標準化された仕事になるので高度な人材は不要、人件費的にも安くできる。よって損益分岐点が下がり、小さい商圏でも出店できる。

「お客にとって最良の立地条件と業態、最適な商品構成、売場面積、店内レイアウト、商品、サービスレベル、そして企業側にとって最も効率の良い物流や商品管理システムなどを突き詰めれば方法は一つしかないのだ。だからどのお店も同じになる。それが標準化である。」(同書48頁)ですって・・・かっこいいー!!!

言葉を変えると、インダストリアリズムの導入、工業化です。製造業が、安定した品質で大量生産する手法を小売業にも導入すること。「職人が手作りで品質バラバラ、拡大不可能」ではなくて、素人を雇い、簡単な作業を分業し、一定の品質を安定して大量に作る・・・・。


そして、これは投資先として最適です。「お店が増えればEPSがその分上がる」ことが確定できるので、成長することがわかっているようなものです。標準化されていれば、人材雇用で困ることもない。効率化されているので、成長で利益率が落ちることもない(コンサルとかで減益ありがち!)。競合がいて一定以上のROEを達成できないと、新店舗を作れなくなり、増資・・・・となりますので、そこは注意して分析しなければなりませんが。


バイトでできるような内容に落とし込めているか?
細かいカイゼンを繰り返しているか?
これらによってオペレーションが低コストになり、利益率と社員一人あたりの利益が維持又は上昇しているか?

細かいですけども、「標準化されているか?」は常にチェックしないとダメですね。そうでなければ、成長できないわけですから。

今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。

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