Keeperのマーケティング戦略を勝手に考える
業界別マーケティングの地図 14業界のやるべき施策、商品の「売り方」「魅せ方」が分かる
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業界別マーケティングの地図 14業界のやるべき施策、商品の「売り方」「魅せ方」が分かる
池田 紀行 (著), 株式会社トライバルメディアハウス (著)
を読みました。前作は総花的な内容でいまいちでしたが、本作は業種別の施策が書いてあるため、具体的であり、面白かったです。
内容を(あたしのフィルターをおおいにかけてですが)まとめてみます。
まず、商品には、最寄品と買い回り品・専門品がある。「最寄品」は、たとえばシャンプーであり、「事前にネット検索してレビューを比較し、検討した結果選ぶ」というようなものではなく、近くのスーパーで棚をみて直感的に買われることが多い。逆が「買回り品・専門品」で、たとえば掃除機であり、入念かつ理性的な検討や徹底した検索の結果、選択がされる。買う頻度は低い。
よって、後者においては、レビューの充実に努める必要性が高い。また、毎日買うわけではないので、「潜在」顧客でいる期間が長く、「すぐ買ってもらう」マーケティングというより、「いつか買うときがきたときに、そのブランドを思い出してもらう」施策がより重要になる。掃除機が壊れたときに、「掃除機 おすすめ」ではなくて、「ダイソン」と検索してもらえるようになれば、マーケティング的には勝利。
また、商品には、機能で選ばれるものと情緒的な理由で選ばれるものがあり、攻め手が異なる。
なるほどなるほど。
Keeperについて考えてみます。
コーティングなんて年1回やるかどうかですし、時間も3時間、値段だって数万円するから、基本は、「買回品」なんでしょうね。事前に評判とか競合とかをネット検索し、レビューをみる。マーケティングのゴールは「Keeper コーティング」で検索されること、「コーティング おすすめ」で検索されたら、あまりよろしくはない。
購買頻度も低いので、スプリングフェアみたいな、今すぐコーティングしてもらうための施策も重要ではありますが、コーティング、いつかやるかな?みたいな潜在顧客へのアプローチも重要となります。黄砂で汚れたときに、「洗車じゃなくてコーティングしてみる?」と思ってもらえればいい。
「こんなにきれいになった!!」ってびっくりして、ブログやSNSでつぶやいてくれるヒトも多いでしょうから、その活用も重要ですね。レビュー投稿を呼びかけるとか、モニター制度を作ってみるとか?
基本的な施策は、CMを打って、コーティング=Keeperというのを刷り込んでおき、いざコーティングをする気になったらKeeperを想起してもらうこと。で、想起したあとに検索したら、好意的なレビューやクチコミが充実しているよう、努める。また、「きれいになる」という情緒的な理由ではなくて、「洗車がいらなくなる」という機能面を押し出すのであれば、自社HPに機能をわかりやすく記載したり、ユーチューバーに記事化してもらうことになるでしょう。逆に、情緒面を全面に出すなら、キレイになった喜びをうたったCMやHPにする。
コーティングを衝動的にやるひとはいないので、基本は店頭でのPR作戦は重要度が落ちますが、ディーラー併設店はおそらく例外で、店頭でみてみて、「やってみようかな」と思う可能性がありますから、ディーラー併設店に限っては、店頭でどうデコレーションするかが重要になりそうです。コーティング前後の違いを大きく掲示するとか・・・。
ついでに、プレミアグループのオートローン事業についても考えてみます。
プレミアグループの本当のお客さんは、オリコやジャックスではなくプレミアグループを使ってくれる加盟店です。オートローンを使うとなったら、当然、「オリコジャックスと比較する」というステップは避けられないでしょう。加盟店は商売でやっているし毎日ローン会社を使うわけですから、情緒でローン会社を選ぶものでもないと思うので、金利であったりその後の対応であったり、故障保証によるさらなるキックバックなど、「機能面を」わかりやすく加盟店に説明する施策が有効です。
「プレミアグループのローンがよかった!!」とレビューされたりSNSでつぶやかれることはほぼないし、ローン会社を選定する段階で検索されることもないでしょうから、レビューやSNS対策の重要度は、加盟店対策としては低い。
なお、もしも、金利やその他の条件が横並びで、「どのローン会社を使うかは気分で決めている」のであれば、営業担当者が足繁く通って人間関係を築く、みたいな作戦になりましょう。加盟店に受けのいいタレント起用したCMを使う・・・というのは考えられますが、(オートローン事業については)マス相手に広告しても効果は極めて薄いですね。
また、「自社の存在をアピールするための」CMは不要です。ローン会社はオリコ・プレミア・ジャックス・アプラスしかない、というのは加盟店は既に知っているので。CMをするとしても、あくまで、プレミアに親近感を持ってもらうことを狙うものとなり、「知っているヒトに知らしめる」内容はいらない。
プレミアグループのローンもKeeperコーティングも、一回限りではなく複数回、利用するものなので、会員制度とかアプリのダウンロードなど、関係性を「保っておく」装置も必要ですね。
いろいろ考えてみましたが、まずはコーティングそのものがマイナーだと思うので、Keeperはそこからですかね。コーティングでキレイになった!!あるいは、洗車がいらなくて楽!と訴求する。レビューだの競合対策だのはそこから先ですね。
プレミアグループは、加盟店がプレミアグループを使った理由をアンケートをとるなどして特定し、それに沿った対応をとる。ま、今後は、カープレミアクラブで金利が優遇される、という機能面の差別化が効きますので、あえて情緒を押し出すまでもないでしょう。機能面のメリットを押し出すのみ。
いやー、考えてみると、いろいろ楽しいわあ。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。
四季報更新されました。四季報は予想ならキーパー技研よりプレミアグループのほうが良いですね。管理人さんはどうみますか?
四季報予想は根拠がよくわからないので、特に気にしていません。
まあ、有明店が1.5倍の単価を叩き出しており、今後そういったディーラー併設店が増える見込み
なんてことは考慮してないんでしょうね。
こんにちは。良い投資家は、良い経営者になる、、どんどんなってますね(笑)いつか、実際の企業を動かすすりかさんを妄想してしまいます!社長は大変そうなので、外部取締役とか(^^)
あはは、そうありたいものですね!