利益率40%の超すごい企業
キャベツ太郎さんからコメントいただきました!!
「いつも大変勉強になる記事を投稿していただきありがとうございます。
(とんでもございません!!)
現在、検討している企業が2社ありまして、日本リビング保証(7320)とJWS(7386)です。どちらとも、住宅設備機器の保証を行っている会社ですが、日本リビング保証の方がより幅広く住宅・不動産領域以外にも手を伸ばしており、JWSは住宅関連に特化して高い利益率をあげている印象です。
suria様はこの2社をどのように分析されますでしょうか?
興味があればで構いませんので、お時間のある時に検討いただけますと幸いです。」
興味はあります・・・・とりあえず、過去記事はこちら。
あらためて、リビング保証をみてみると・・・
保証は順調に伸びており、利益が倍になる中計も発表。スキはありません。
JWSはどうでしょうか・・・・
利益率40%、上方修正と、こちらもスキがありません。利益率40%って、キーエンスかよ。
じゃあ、買うか?・・・・となると、今ひとつ、踏み切れないんですよね。
利益率も高い、成長性もまずまず、ROEも高い、のですが・・・それって、保証という、工場も店舗もいらない業種だから高いのであって、「参入障壁がある」「競争優位性がある」から高い、というわけではないですよね。
なぜ日本リビング保証が選ばれるのか、なぜJWSが他社よりシェアを獲得できているのか、あたしにはそこがよく分かっていません。
これらの会社だけでなく、イントラストとかジェイリースみたいな、「数字的にはピカイチ」なやつは、だいたいそうです。金融業だから利益率やROEが高い、だからスクリーニングにひっかかる、だけど、今ひとつ投資に踏み切れない、なぜなら商品の差別化ができてるかどうか、よく分からないから・・・・・
いまはいいとしても、半年後、2年後に、「成長鈍化」とならないでしょうか?日本リビング保証を使っているハウルメーカーに、JWSが営業をかけて、「少しお安くしますから、当社もお使いいただけませんか?見積もりだけでも出させてください!」と言われて、乗り換えが起こらないでしょうか?逆は起こらないでしょうか?
また、10年という長期保証であり、住宅設備ですから、住宅設備が新品で保証したてのときはいいですが、古くなればなるほど加速度的に保証の実行がふえ、5年後10年後は大丈夫でしょうか?
金融業は、差別化が難しいので、差別化要因がわかっていないかぎり、あたしはパスです・・・数字がよいので、後ろ髪を引かれますが・・・・差別化要因が分かっている方は、投資するといいと思います・・・うらやましい。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。
2社とも分析していただきありがとうございます!私も、競争優位性という部分で腹落ちせず、足踏みしまくってる間に、JWSの方はみるみる株価が上がってしまいました(泣)。しかし、suriaさんのおっしゃる通り、今後もこの利益成長が続くかどうかは、確かに疑問がのこりますね。魅力的な数字に目を奪われて長期的な視点が欠けていました。腹落ちできないものには投資しない、競争優位性、継続性という点を意識して、今後も投資をしていきたいと思います。今回も、大変勉強になりました。ありがとうございました。
最近は大企業の株が上がってるのでプレミアグループを半分売って花王のような利益率の低い企業の株を1億円分買いたいという風にはならないのでしょうか??
んー、業績は文句なしですから、株価はそのうち付いてくると思います。乗り換えたい、という気は起きることはありますが、、、ヽ(;▽;)