すでに紳士服ではない?(AOKI HD
垂金権造さんよりコメントいただきました!!
「suriaさん。いつもお世話になっております。
(こんにちはー)
AOKIホールディングス(8214)はいかかでしょうか?
子会社事業のネットカフェは寡占が進んでおり、ドリンクバーの有料化などの値上げ策が控えています。今後もそこそこ成長していくかなと期待しているのですが。。。」
垂金?・・・あの、雪菜をさらったヤツ?
そうですね、雪菜が涙を流してくれればボロ儲け・・・・って、そこではない。紳士服のAOKIね。
んー、あっしは服は着ないし・・・
・・・お前は裸だが、やっぱり、スーツって、みんな、着なくなってるのよね。すでに1Q決算がでていますが、最新の通期決算資料をみてみましょう・・・
コロナで減収は仕方ないとしても、売上は横ばい、営業利益は右肩さがり。ところが、AOKIは、ネカフェ、スポーツジム、カラオケもやっていて・・・・
こちらは、店舗増加で「売上は」伸びていますが、利益は戻ってはいないですね。
ほう。で、今後はどうなんの?
服飾、エンタメ、いずれも利益率をいかに下げないか、というところでしょう。服飾はもともと売上の成長はないし、エンタメは減益傾向でしたからね。そして、いずれも事業も、経費の大半は、人件費と家賃です。
ヒトを安く雇って、土地なりテナントを安く借りる、と。
店舗あたりの社員を減らしたり努力しているようですが、限界はあるでしょうね。エンタメの方は、入退出無人化という手はあるかもです。
そして、賃料かあ・・・・地方は横ばいないし若干の下落。都心は、いまは弱含んでいますが、長期的には上昇、なんだろうな・・・・
気になったのは、やはり成長産業である「エンタメ」の営業利益が戻っていないことですね(今期は「ランシステム」=自遊空間の小会社化による連結によりかさ増し)。
エンタメ事業の営業利益が回復するのを狙ってインする戦略はアリだと思いますし、現に1Q決算ではエンタメは好調でしたが、企業の優位性に張る投資とはちょっと違うんでしょうね。
ROEも4%と低く、「事業として優良」とはいえないですね。結局、ファッション事業は、でかい店舗構えて、ヒトを配置しなければならないので、採算性を上げるのに限界がある。エンタメの方は店員数を少なくすることはできそうですが、お客さんが長時間、ネカフェでたむろすようなところに店を構え、長時間、いすわられるわけですから、やはり採算性を上げるには限界があるんでしょうね。
お値段をみてみましょう。
FCF120億円とすると、8%で割り引いて、ネットデットとして270億円を引くと、株主価値1230億円、1株あたり1448円となります。
いま、株価は1050円くらいですから、安めと言えそうです。
ネカフェ事業だけなら、垂金さんがおっしゃっているとおり、ランシステム連結によりAOKIの一強となっていますから、営業利益が戻り、かつ、店舗数も増え、ドリンクバー有料化で客が減らなければなかなかイケそうですが・・・・もれなくファッション事業がついてくるのが邪魔ですね。
現状ではファッション事業も利益を出していますし、ネカフェ事業も伸びていますから、悪い会社とは全く思いませんが、将来もこのまま行くとは限りません。人件費を下げる具体的な手段と、その実行が確認できない限り、ちょっと投資はパスかな、と思いました。ファッション事業が足を引っ張る可能性が常についてまわると思います。株価は決して高くありませんが。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。
suriaさん分析ありがとうございます。
ネカフェ事業はインフレに十分ついていけると思っているのですが、ファッション事業はついていけると思えませんよね。そのおかげで株価はあまり高くないのかもしれませんけども。。。
いつも大変勉強になる記事を投稿していただきありがとうございます。
現在、検討している企業が2社ありまして、日本リビング保証(7320)とJWS(7386)です。どちらとも、住宅設備機器の保証を行っている会社ですが、日本リビング保証の方がより幅広く住宅・不動産領域以外にも手を伸ばしており、JWSは住宅関連に特化して高い利益率をあげている印象です。
suria様はこの2社をどのように分析されますでしょうか?
興味があればで構いませんので、お時間のある時に検討いただけますと幸いです。