その株が買いかどうかは、分からない
すばらしい成長率、しかも割安株を見つけたにゃ!買いだ!!
買いかどうか、どうしてわかるの?
毎年増益20%!PER15!どうですか!!
毎年増益20%で、PER13の株が、ほかにもあるかもよ?
株を買うというのは、常に相対的な作業です。つまり、「他と比べないと決められない」ってこと。
文句のつけようのない成長株が割安であったとしても、それ単独では、買いかどうか、決められません。コモデティのETFやS&P500を含め、さらに良い銘柄があるかもしれません。
「同じような成長性×割安の株は、ほかに見当たらない」となって、初めて、その銘柄への投資が正当化されます。当たり前のことではありますが、株を買うとき、絶対的な評価のみで終始してしまって、「ほかの持ち株や監視株より断然よい」かどうか、意識せずに購入を決定していることは、少なくありません。
人間は、直近に入った情報を過大評価するバイアスがありますので、良い銘柄を発見すると、ウキウキしちゃって、そのまま買っちゃうんですよね。ですけど、ふるーい既存株や、見飽きた監視銘柄と、きちんと比べる癖をつける必要があります。
で、これって、売るときも同じです。
「売る」っていうことは、「その銘柄をホールドしているより、別の銘柄Xまたは現金の方がマシ」という判断となります。
重要なのは、「具体的な対抗馬の銘柄と比べないと、売りも判断できない」という点です。さらに言えば、「 具体的な対抗馬の銘柄と比べると、売りが賢く判断できる」気がします。比較の過程が具体的になるから。なんとなーく、調子が乗らない銘柄であっても、乗り換え先の銘柄がないなら、ホールドの方がマシなのかもしれないのです。
買うとき、売るとき、具体的な対抗馬と比較して、判断する・・・・・自戒を込めて。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。