個人投資家を殺す方法
株式ディーラーのぶっちゃけ話
高野 譲 (著)
高値ブレイク・・・つまり、抜けない高値を資金力でゴリ押し突破して高値を演出し、空売り勢が損切りするところを利確。逆の「安値ブレイク」もあり。
銘柄間の値動きの連動を利用する・・・・東京海上とMS&ADなど同業で値動きが連動するものについて、時価総額の小さい後者を仕込んだあと、資金力に任せて前者を買いこんで上昇させて後者を連動させて高値にし、後者について利確して利益をとる。
・・・・・というような、赤裸々な話でいっぱいでした。ディーラーって、いろんなことをやっているんですね。
今まで、ファンドマネージャー、つまり顧客から資金を預かって中長期で投資する方たちの書籍は見てきましたが、ディーラー、つまり、証券会社自身の資金で運用する部門で、せいぜい1か月、基本デイトレの方、こういった方の書籍は初めてかな。
8時に出勤し、値動きに関係しそうなニュースをチェックし、出来高が多い銘柄、PTSで動きがあった銘柄などをターゲットに、基本、順張りで、一日の稼ぎをとる・・・・・・・20万円の基本給に、歩合給30%、儲けがでれば社内で表彰され、損を出せば上司に叱責され、数年でみんな辞めていく。厳しい世界ですね。
本の後半では、アルゴリズム取引との戦いも書かれていて、面白かったです。売り板がでると一瞬で同量の買い注文を自動で出して静かに消していく・・・・・・しかし買い板は増えない・・・・買い集めていることを察知されない、ステルス売買とか。
あたしの持っているオープンハウスは、8月の良い決算直後、謎の15%暴落がありましたが、あれも、アルゴリズム取引によるものだったのかな。出来高が出来高をよび、信用買い残か何かの条件が合致してアルゴリズム取引を呼び、売り注文が膨らんだ・・・・・そんなところだったのでしょうか。だとすれば、短期で下がった理由を理屈で考えても、ムダですね。「下がった理由 → ありません。アルゴリズムが反応したから」。ははは。
ソフトバンクなんて、同書のなかでは「アルゴリズム取引の巣窟」と評されています(笑)。ある程度出来高がある銘柄は、「アルゴリズム取引による、ファンダとは何の関係もない、大きな、しかし短期的案値動き」があること、覚えておこっと。
読んでくれて、ありがとー!
今日も、ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。
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面白そうな本だと思い、記事を読み終えてからすぐにポチりました。
後でじっくり読んでみます。
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>嵐猫さん
ぜひぜひ!(^O^
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>>ベイビーの手をひねるようなものデース!
こーゆーネタ、けっこう好きです笑
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>啓さん
(≧▽≦)ありがとうございます!
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おはようございます。
ブログの更新頻度は低いですが、相場の転換点当たりで更新されることが多いです。
<参考情報> こばやんの株式・先物・OPブログ https://ameblo.jp/xyz-3156/
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>13087378iszkさん
ありがとうございます!!
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はじめまして。ちょこちょこ読ませていただいてます。
今日、図書館でたまたま借りた本がこちらだったのでびっくり!
少し古い本で、中長期の自分には関係なくてもいろいろ知ることができて読みやすくて面白い。あまりにタイムリーでコメントしちゃいました。
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>emikoさん
それはそれは、奇遇ですね(^○^)
そう、長期投資派にはカンケーないのですが、短期のディーラーってこんなことしてるんだ、というの、知ると面白いですよね!