破産し、自殺した天才相場師
世紀の相場師 ジェシー・リバモア
リチャード スミッテン (著), Richard Smitten (原著), 藤本 直 (翻訳)
いままで、機関投資家の本をご紹介してきましたが、少し趣向を変えてみましょう。伝説の相場師、リバモアさんです。
「投機」ですごく儲けて、破産も経験し、最終的に自殺した方です。
バリュエーションといいますか、「いつエントリーするか」は、どうやって決めているのでしょうか?
「まず第一に、市場全体の流れ、方向を見定める。そして、最も抵抗の少ないラインを見いだす」
【同書100頁】
で、打診買いまたは打診売りをして、間違っていなければ、本格的に資金を投入する・・・・・・想定外の方向に動いた場合、または相場の流れがはっきりしていないときは、手じまいする。
「方向性がはっきりしている場合に限り、順張りする」という作戦のようです。
方向性を見定める指針はないのでしょうか?
「商いが多いにもかかわらず、株価が伸びない、失速する、高値が更新されないというような場合、それまでの勢いはなくなったと見た方がよい。」「わたしは出来高の表示をいつも、大きな転換の前触れではないかと注意してみている」
【同書197、198頁】
「高値更新」はタイミング指標として極めて重要である。高値が更新されるということは、その株の限界的需給バランスが崩れ、最小抵抗ラインが勢いよく上昇していることを意味する場合が多い」
【同書409頁】
リバモアさんの本は、資金管理やメンタル論がたくさん入り混じっており、具体的な指標の話があんまりでてきませんが・・・・・・出来高や高値更新などから、明確なトレンドが読み取れた場合、それに順張りする、読めない場合は待機、という感じでしょうか。
「明確な場合のみ動いて、それ以外は待機」というのは、バフェットに似たところがありますね。
予想するな、市場からシグナルを読み取りそれに沿って取引しろ、とも言っており、意外にも「予想しない」ことを掲げているところも、バフェットに似ています。
確率のゲームの世界で勝つひとって、みんな、こんな感じなんでしょうね。
ファクトのみに基づいて、勝率のとびきりよいとき、「のみ」賭ける。ほかは、待機。
今後は、(ヒマなときは)出来高にも注意してみようと思います。機関投資家が買い始めたタイミングを察知できるかもしれないし・・・・。
試しに、オープンハウスをみてみましょう。
株価は上昇の一途ですが・・・・・出来高をみると、多くはないですね。でも、上昇が連続しすぎなので、小さめのファンドが少しずつ、買っている感じかな・・・・・新高値更新中なので、含み損の方はこの世にいない・・・・・・・信用倍率は3倍、上値が重い、というほどでもない・・・・・・・
うん、よく分からないですが、方向性は一貫しているので、悪い感じではなさそうですね。
読んでくれて、ありがとー!
今日も、ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。
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