金利上昇でどれくらい減益する?(プレミアグループ
みなさん、こんにちは。一瞬、年初来マイナスに転じたsuriaです!
突然の金利上昇で驚きましたね。株価もダダ下がりですが、金利上昇がプレミアグループの収支にどれくらいの影響があるのか、冷静に計算をしてみましょう。
最新の2Q決算では、
①債権残高4600億円
②ファイナンス事業の収益2Q累計73億円
となっております。割り算すると、プレミアグループは、債権残高の3.17%が収益になるとわかります。
プレミアグループの提携ローンは、「7%で貸して、2%、販売店にキックバックし、1%、銀行に金利を払う」という収益構造ですが、会計上は、キックバックや金利を「払ったあとの金額」が、いきなり収益として計上されます(なお、収益が拡大傾向にあるため、債権残高でわると4%には届かないんですね)。
0.25%だった日本国債10年ものの金利は、現在、0.2%、あがっております。
そもそも、「4-5年」貸すオートローンに、「10年もの」の金利がダイレクトに反映されるか?というのは一つの論点ですが、とりあえず、プレミアグループの調達金利も0.2%、あがるとしましょう。
さらに、「オートローンの(新たな)貸出金利は半年スパンで改定し、顧客に金利上昇分を転嫁できる」と仮定しましょう。「変動金利」のほかの金融商品は、半年に1回、金利が見直せているわけですから、物理的技術的には可能なはずです。
さてさて、そうすると、4600億×(3.17%ー0.2%)÷2=68億円となり、「半期で5億円のマイナス」となります。翌半期以降の収益は、転嫁により従来どおりの3.17%に戻りますから、「金利上昇から価格転嫁の期間までの間の半期くらい?」5億円程度の減益インパクトがありそう・・・というのがあたしの推論です。
ちなみに、過去の貸出も借り入れも金利は固定ですので、過去に組んだローンの収益には影響はゼロです。
「金利上昇から価格転嫁の期間までの間」に組まれたオートローンは、貸出期間である3-4年にわたって分割して収益に計上されますので、会計上は、いきなりマイナス5億円にはなりません。
現在、収益が拡大傾向にあることを考えると、5億円の、4分の1ではなく3分の1くらいが、決算へのインパクトになりますでしょうか。つまり、2億円弱、マイナスになるということです。税引前利益が53億円予定ですから、4%のマイナスですね。
下方修正するほどではないですが、業績予想達成ギリギリって感じになりそうですね。
以上の考察には、
①日本国債5年ものは0.1%しか上がっていない。0.2%も上乗せされないのでは?
②金利上昇で円高になり、クルマの価格が下落し、ローンの件数が増えてトータルプラスではないか?
という上ブレ要素があります。
他方で、今後もYCC解除により金利が上がれば、上がるたびに、マイナスがでることになります。YCCが解除、あるいは0.75%に幅が拡大された場合、金利はまだまだ上がるでしょうか?
現在、米国債の10年ものが3.6%ですが、日本国債は米国債より3%低い利回りで推移していた時代がありました。それで計算すると、0.6%が適当な利回りということになります。
日本国債の20年ものの利回りは、上昇傾向ですが1.2%です。
そうすると、YCCが解除された場合、長期金利は、1%くらいにはなりそうですが、2%、3%となる可能性は低そうですね。
ってことで、株価的には、「YCC解除がされるまで、金利上昇の不安から横ばいが続きそう」と思いました。YCC解除がされて、長期金利が頭打ちとなれば、そこがボトムでしょうが、それはいつになるやら・・・。あとは、3Qや4QのIRで金利上昇の具体的な影響が明らかになれば、安心できますね。
業績的には、カープレミアクラブの伸長により、さらに業績の拡大がすすむと予測しており、金利上昇の悪影響を凌駕する可能性も十分あると思っていますので、21日、1600円付近で1000万円分、とりあえず反射神経で買い増ししました(笑)。
ただし、株式市場というのは、いつだって、行き過ぎるものです。底値としては、過去のPERやPBRからして、1400円あたりはありうると覚悟しておいたほうがいいでしょう。
あたしは既にポートフォリオの70%がプレミアグループという歪なかっこうなので、余力を十分に保ちながら慎重に、底値を狙っていこうと思っています。
日本国債ETF(2561)を空売りして金利上昇リスクをヘッジしようかとも考えたのですが、2500円の株価に対して5円の逆日歩がついております。1年間ホールドしていたら資産半減かあ・・・・空売りもむずかしいものですね。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。
suriaさん、こんにちは。
リーシングサービスの返信ありがとうございました。
また、ブログランキングの上位を賑わすインフルエンサー様なだけあって、今日プレミアグループの記事を書かれたら、見事地合い逆行しましたね 笑
さて、プレミアグループはあまり金利上昇は気にしてないですが、オープンハウスはどうでしょうか?
私はたまにオープンハウスを中短期で保有するのですが、今の株価は金利上昇を加味しても割安かなと考えています。
私もsuriaさん同様下値余地はあまりないと思ってましたが、他の不動産株の下げ以上に下げてる気がします。
なにかあるんでしょうか?どこかでまた保有しようと見計らってるのですが。
また、グッドコムアセットも決算前の株価に戻りそうな勢いですね。
グッドコムアセットは配当利回りは魅力ですが、金利上昇の影響がよくわかりません。
個人的には株価もレンジっぽいし、配当株としては魅力的ですが、グロース株としてみると微妙な感じがします。
こちらもリーシングサービス同様中期目線だと思いますが、グッドコムアセットはsuriaさんはグロースとして考えれてらっしゃいますか?
こんにちはー。
プレミアグループの寄り付き、すごかったですね!!・・・・これ、あたしの記事のせいなんですか(笑)
オープンハウスですが、
①長期金利の影響を受ける固定ローンを組むひとは20%
②そのうち何割かが住宅購入を諦めるとして
③さらに次の利上げも織り込む
となると、10%くらい下がってもおかしくないかな、と思いました。下げ幅としては、このくらいかな、と思います。
ただ、さらなるサプライズが無い限り、もう下げようがないとも思いましたし、ここからさらに下げたらちょっと不合理だと思います。
グッドコムアセットは、建設会社にローンを組ませているし、購入者も(一棟販売では)業者なので、どれだけ土地取得に影響があるのか、購買意欲が下がるのか、まったく未知数ですね。
毎年30%の成長を標榜しているのでグロース株と言って良いと思いますが・・・・中古マンションに手を出し始めている、という点に、どうも不信感があります。新築マンション用地の仕入れ、毎年30%の成長に耐える分の購入をしきれていないのではないかと、疑います。大きくは買えないかな・・・・・。