過去PERをチェックするなんて小学生レベルだね
ビジネスエリートになるための 教養としての投資
奥野 一成 (著)
「機関投資家のバリュエーション方法を勉強しよう」シリーズです。
さて、奥野さんが買う株は、参入障壁があって、長期潮流(人口動態など)に沿っていて、世の中に必要とされる企業・・・だそうです。異論ありません。
そ・れ・で。
そういう企業がみつかった場合、いくらで買えばいいんでしょうか?あるいは、割高だから見送ることもあるんでしょうか?
よく本に書いてある、「PERが高いと割高、低いと割安」というのは幼稚園レベルの内容で・・・・・・
「もう少しマシなものになると、「そのPERが過去からの推移の中でどの程度の水準にあるのか、同業他社と比較してどうなのかといった比較をしたうえで、今の水準が割安なら買い、割高なら売りと判断される」などと書いてあるわけですが、これでもまだ小学生クラスです。」
そんなことよりも、PERの分子である純利益、
「将来もその1株当たり純利益を出し続けることができるのかという点を問うべきなのです」
【同書197,198頁より引用させていただきます】
・・・・やっば、あたし、小学生だったのね・・・・・・泣。
「競争力があってEPSの推移が手堅いのは重要な前提」というのには同意しますが・・・・そういう企業を見つけた場合、いくらで買えばよいのでしょうか・・・・・・
「その時々で形成されている株価が本当に割安なのかどうかは分からないと考えているので、やはり買うタイミングは複数回に分散させるように心がけています」
【同書206頁】
分からないので、分散して買う・・・・・しかも、「5年以上かけて投資し終えるイメージ」だそうです。はあ・・・・・・。
まあ、「割高割安の判定はできないのであきらめて分散買い」というのは、ひとつの解ですね。
ところが、「保有株式を売却する時の判断基準」という項で、自分たちが独自にはじき出したフェアバリューから大幅に割高になった場合はひとまず利確する、ということもおっしゃっています【同書215頁】。なんだ、適正価格を算定しているんですね、DCF法かしら・・・・・・・。それで割安割高を判定すればいいに、、、。
ファジーであっても、割高割安を判断する拠り所はほしいですし、一定数の投資家が同業他社や過去のPERを指標として投資していれば、それをもとに株価が形成されるはずです。あたしとしては、過去PER、同業他社PERとの比較を続けてやっていこうと思います。「競争力さえあれば、とにかく分散して買う」というのも、オプションとしてアリかもしれませんが・・・・・・・・・いくら競争力があっても、それを織り込まれた値段で買ってしまっては、利益をだすことは難しいと思うんだよね・・・・・・・いいや、あたし、小学生レベルで。
読んでくれて、ありがとー!
今日も、分散して買った銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。
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教養としての投資、読もうと思っていた本なのですが、suriaちゃんの感想としてはイマイチって感じですか?
suriaちゃんがバリュエーションを判断する上で参考になった本はやはり以前best3でも2位に挙げられていたピーター・リンチの株で勝つでしょうか?
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>marineさん
「教養としての投資」は、参入障壁について厚く書かれていますし、文章としては整理されていて読みやすいので、「どちらかと言えば買った方がいい」方に分類します(>_<)
ただ、バリュエーション判断の結論が「わからんので分散して買え」では寂しいので、メインで参照する本にはならないかなあ・・・・・。
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>suriaちゃん
その割に「売るタイミングは計算して出してる」じゃあん?….ってなりますよね。
企業価値評価は読まれたことありますか?買おうか迷っているのですが、もし読まれているなら記事にしていただけると嬉しいです。
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>marineさん
いえ、残念ながらありません、、、ガチガチのDCF法は、どうも、肌に合わないんですよね、、、