負けない投資
勝つ投資 負けない投資
片山 晃(五月) (著), 小松原 周 (著)
ひきつづき、「機関投資家のバリュエーションを研究しよう」シリーズです。
今回は、日本でトップレベルの個人投資家、五月さんと、機関投資家の小松原さんの共著です。
五月さんは、この著書で、
「今の僕の「割安」の定義は、その銘柄が将来実現すると考えられるEPSに対して現在の株価が割安かどうか」【同書61頁より引用させていただきます】
とおっしゃられていますが、DCF法とか他社のPERと比べるというような、それ以上の具体的な話はでてきません。機関投資家の小松原さんは、バリュエーションは、どうお考えになるんでしょうか?
配当割引モデル(配当額から株価を求める方法)、DCF法(稼ぐ現金額から株価を求める方法)の紹介のあと、
「私が特に参考にしているのは、このような割引モデルによって算出された理論的な株価です」
【同書118頁】
とありますので、これらがメイン手法なんでしょうね。ただし、エントリーの説明の項では、ドルコスト平均法をあげており、あくまで例としてですが5カ月に分けて買う例を挙げています。
さらに!!テクニカル分析も使っているそうです。
移動平均、一目均衡表をみて、株価が上昇・下落、横ばいのどのような勢いの中にあるのかみる。RSI(50を中心として、70以上を買われすぎ、30以下になると売られすぎとする指数)もみているそうです。
テクニカル分析をつかうと明言する機関投資家の本は、初めてですね・・・・・。
分散買いを勧める本は、「教養としての投資」の奥野さんの本に続いて2冊目ですが。
もともと、機関投資家は、自分の買いで株価を動かさないよう、少しずつ買っていかなければならない、という制約があります。ドルコスト平均法は、「使用せざるをえない」のかもしれませんね。
個人的には、
「ファンダが良い銘柄であれば、どちらかと言えば、これから騰がる可能性の方が高い。よって、過度に割高と思われる場合を除き、一括で買うのが原則。ただし、心理的要因(ポジションをとると、急に銘柄のマイナス面がみえてくる)除去のため、3-4回に分けて買う」
のが最適解だと思っておりますよ。
読んでくれて、ありがとー!
今日も、ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。
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いつも楽しく読ませてもらっています。
最近本の話題が多いように思いますが、もし可能なら一度"為になった本ランキング"とか"愛読書Best5"などの記事を書いてもらえるとすごく嬉しいです。ぜひ検討してください!
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>marineさん
ありがとうございます!
いいですね、その企画!そのうち、記事にしてみますね(^∇^)