虚業
ただの独り言です。
広告分析のマックビーとか、迷惑電話ゲキタイサービスのトビラシステムズなんかをみていると、「イマイチ、今後どういう風に成長していくか、みえないな」と感じます。
お店があって、未開拓地域があって、進出するのにコストがいくら、と明確に計算できる店舗ビジネスに比べて、解像度が異常に低いんです。
お店がなくて、システムやアプリなんか、形がないものを売る事業を「虚業」とあたしは勝手に呼んでいますが、今一つ、好きになれないんですよね。なんか、実体がなくて頼りないというか・・・・。あ、別に悪い意味を込めて言っているわけではなくて、単にお店とか工場みたいな実体がないって、ことです。
プレミアグループも虚業ですけどね。中古車販売店に付き添っていく提供されるサービスなので、各店舗にカープレミアの旗が立っていったりして、完全な虚業ではないです。
虚業だと、拡大しやすいのですが、同時に競合があらわれて不調にもなりやすいと思います。結局、投下資本があまりなくて起業できるから、必然的に競合数が多くなるんですね。虚業ではなくて、実店舗とか実体があると、すぐに競合に席巻される、という事態にはなりません。実店舗があるから、拡大スピードには限界があります。
他方で。
どでかい倉庫を先行して建てる運送業や、どでかい介護施設を先行して建てる介護事業なんかだと、逆に重すぎます。最初にキャッシュがどかんと出て行って、回収までに10年もかかる。これだと、拡大スピードも遅すぎて、しかもキャッシュが入ってくるのが遅いので企業価値は低く算定されちゃいます。
投資対象としていい感じなのは、虚業と、重い事業の間ですね。数千万円で建物建てて、バイトさん用意して、日本全国に広げていけるような事業・・・・5億円の倉庫はいらないし、「PCがあればできる事業」でもない。
会計用語で言うと、適度に投資CFがあり、ただし営業CFで十分に賄えるくらいの事業。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。