発電って儲かるの?【J-POWER】
発電して,その電気を電気会社に売っています。
80%が火力発電,残りは水力です。
1000Wの電子レンジを1時間使える分の電気なら10.3円で売って,0.9円儲けるご商売。
今期は887億KWHを売りました。
電子レンジを887億時間,使えたわけです。
ちなみに電気小売事業者は,10.3円で仕入れた電気を,おおむね24円で売ります。
ただし,託送料金と言って,送電線を使う料金を8円くらい払うので,ガシガシ儲かるわけではありません(グリムスを除く笑)。
なお,この会社はエナリスの株主であり,エナリスはグリムスの株主なので,間接的にグリムス株をもっていることになります。
わあ,あたしの仲間だ。親近感,湧いてきた
営業利益率9.2%。
ROE5.8%。
今年は6%の増益。
ぼちぼちの横ばいのように見えますが・・・・・・・ほんとかしら?
内容をみてみましょう。
最新の決算書より。
・・・・なるほど,海外が27%,380億円も伸びたんですね。
国内は,微減ではないですか
タイで9つの発電所をもっており,タイバーツ高もあって増益になったようです。
為替差益が昨年の10倍、74億円計上されており,経常利益の10%を占めています。
利益とか売上ではなく,販売電力の量はどうでしょうか。
うん,海外が43%も伸びていますね。
その割に売り上げの伸びが27%なのは,物価の低いタイで販売しているからでしょうか。
また,その他、、、「卸電力市場から調達した電力の販売量」・・・・って・・・・・ナニ?!183%増??
この会社,市場に「卸す」側ですけど・・・・・・
自分で火力発電するより,市場から買った方が安かった(時期がある)ってこと?
あらら,そうだとしたら,マズイわね・・・・発電所持っている意味,ないじゃない
まとめ。
①海外がすごく伸びている
②国内は微減
ですから,この会社のキモは,「今後も海外事業の売り上げが伸びるか」という点にありそうです。
そうすると,タイの電力の需要と供給,そしてタイバーツの動きを予想しなければなりません。
(米国,インドネシアにも発電所を建設しつつあるようです)
これは難易度高いわあ・・・・・・・・・
とりあえず,「国内で発電するのは微妙」と理解しておきましょ。
これは推測になりますが,太陽光発電所が増えすぎて,供給過多になりつつあるのじゃないかしら?
そうすると,発電所持っているほかの企業も苦しいかな・・・・・・・・
読んでくれて、コップンカー。
サワディーカーな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
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