異常に予測をあてる方法
予測って,あてにならないと思いませんか?
コロナの前も,今も,実績がよくわからん経済評論家が,好き放題,株価が上がるだの下がるだの,言う。
・・・・・すいません,あたしもコロナ直前では,コロナの影響は完全にみくびってました
はい。で。
「予測」のよくないところは,あたったか当たらなかったか,判定できない予測が多いってこと。
たとえば,「日本政府は債務を増やしすぎているので,近いうちに財政破綻する」という予測。
近いうちっていつなのか。
財政破綻とはどういう状態なのか。
きちんと定義しないと,当たった,当たってないが判別できない。
結果,予測者の予測能力も判定できない。
くり返し予測を行わせ,偶然で当たった可能性を割り引かなければ,なんの教訓も引き出せない。
ところが,そのあたりをきちんとクリアした科学的な実験が行われているらしい。
「次のアフリカの大統領選で誰が当選するか」
「殺害されたとみられるある政府要人の身体から毒物が検出されるか」
「2か月後に南極の水位が上昇するか」
ボランティアをつのり,こういう予測を多数,行わせ,統計処理を行う。
そうすると,ほとんどの人は,チンパンジーがダーツを投げたのと変わらない的中率。
だけど,2%ほど,確かに予測があたる人間がいた,ということ。
その人たちの特徴や予測手法をまとめたのが,「超予測力」(フィリップ・E・テトロップ ダンガードナー著 土方奈美訳 ハヤカワ・ノンフィクション文庫)という本です。
「超予測者はだいたい同じ手順を踏む。それは誰にでも実践できるものだ。まず質問を分解する。知りえる情報と知りえない情報をできるだけ明確に選別し,すべての仮説を吟味する。外側の視点に立ち,問題を固有のものではなく,一般的現象の一つの事例として相対的に見る。それから内側の視点に転じ,問題固有の情報に焦点を合わせる。」
(以上,同書217頁より引用させていただきます)
参考になったのが,まずは「外側の視点に立つ」こと。
「今後12カ月以内に中国とベトナムの間で国境をめぐり武力衝突が起きるか」と聞かれたら,ビル・フラックは即座に両国の国境問題や現在の中越関係についての情報収集を始めたりはしない。過去にどれくらいの頻度で武力衝突が起きたかを調べる。「5年ごとに中越間で武力衝突が起きていれば,『5年ごと』というモデルを使って未来を予測する」。つまり外側の視点によると,どの年にも衝突は20%の確率で起こることになる。これを前提に,こんにちの状況を見ながら数字を上下に調整していくことになる」
(以上,同書173頁より引用させていただきます)
あたしは,この本を読むまで,業界全体の動向はあんまり重視しなかったけど。
例えば,人材派遣のフルキャストホールディングス。
人材派遣業界自体は,年7%,売上が伸びている。
だから,フルキャストがさらに伸びるかどうか予測するには,まずは7%を軸に据える。
その次に,初めて,フルキャスト個別の事情を勘案し,7%にプラスしたり,マイナスしたりしていく。
そういうことかな。
なるほどねえ。
個別事情に入るまえに,一般的なところ(統計分野では基準率というヤツ)を抑えるのね。
98%のひとは,予測が当たらないから,インデックスを買った方がいい。
あたしは,上位2%に入りたい
ということで,今日は,住宅着工統計でも眺めますか。
ん!分譲住宅の着工件数は・・・・・・・平成26年から1.6~4.9%も毎年伸びているのね,意外。
そういえば,たしかに,分譲住宅の売上は伸びている上場会社が多いわね・・・・・・
ということは,オープンハウスの優位性を加味すると・・・・・・・・
読んでくれて、ありがとう
ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
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