牛乳パックにようかんが入っている理由
業務スーパーが牛乳パックでようかんを売る合理的な理由
Amazonで沼田 昭二, 神田 啓晴の業務スーパーが牛乳パックでようかんを売る合理的な理由。アマゾンならポイント還元本が多数。沼田 昭二, 神田 啓晴作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また業務スーパーが牛乳パックでようかんを売る合理的な理由もアマゾン配送商品なら通常配送無料。
業務スーパーも繁盛していますね。その理由はなんでしょうか。
この本を読んで思ったのは、徹底的な効率化、ということ、かな。
普通のスーパーとの競合を避けるため、少子高齢化で1人分のごはんなどが売れる中、あえて逆張りし、大容量、商品目、それゆえに低価格。段ボールのまま商品を陳列し、賞味期限の短いものは扱わない(廃棄が出るので非効率的)。商品開発に牛乳が必要であれば、牛乳は高価なので、脱脂粉乳とホエイから作り出す。貿易では品目ごとに関税が異なるので、貿易事業会社でもある業務スーパーにとって、原材料を分解して考えるのはお手のもの。
ただし、販売戦略を支えるのは技術力です。牛乳パックはペットボトルより安いですが、四角いので均一に火を通したり充填するのが難しい。業務スーパーはこれを技術力でクリアしています。他社はマネしようと思ってもできない。
戦う市場の選択のみならず、根底には技術力がある、というのは、業務スーパーを語るうえであまり触れられないポイントだと思います。社長さんはいつも技術書を読んでいるそうな。
「業務スーパーの経営は、まず、工場の生産効率向上を起点にしています。①品数を減らして、②同じものを作り続け、③付加価値(例えば長い賞味期限など)を創出する。この3つが大原則だと考えています」(同書27頁)
選択と集中をして効率化し、一点突破する。商品が多いと、管理の手間、開発の手間、客層のブレなどが生じて、広げれば広げるほど利益率は落ちていきます。で、成長がとまる。
プレミアグループはオートローンに特化しています。Keeperは洗車とコーティングのみで、「商品数」は10もありません・・・・おっとコーティングの種類の話で、モップとか認定店向けの消耗品を除く。
経営資源をひとつの分野に集中し、たえず効率化のカイゼンを繰り返す・・・・・これが最高の企業のひとつのカタチだと思います。
業務スーパーを発展途上のときに見つけていたら、あたしは投資できたでしょうか?・・・・牛乳パックへの充填が技術的に他社ではできない、というところまで調査でたどり着いていれば、投資できたかもですね。技術的にマネできない、というのは強いものです。ただ、それを、業務スーパーが有名になって著書が出てそれを読む前に知れたかどうかは・・・・・あーあ、投資って難しいですね。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。