正しい投資判断のために必要なのは、●●心!
インテリジェンス・トラップ なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか( 2020/7/23)
デビッド・ロブソン (著), 土方 奈美 (翻訳)
を読みました。
IQが高い人、つまり、計算能力や思考力が高いひとって、いますよね。でも、現実の社会でそういう人ばかりが成功している、とは思えません。バフェットだって、ハーバード大学に受からなくてコロンビア大学に進学したんですよ。
これって結局、本当の知性≠IQってことですね。つまるところ、計算したり思考する能力よりも、この本で紹介されているような、そこから形成された自分の考えに固執せずに外部の意見を柔軟に取り入れ、学習を続けるひとの方が強いのよ。
あたしたち投資家も、「ある銘柄が良い」と一度意見を形成してしまうと、それを覆すのは困難です。それに合致する情報ばっかり、集めはじめるから。タチの悪いことに、「知性」が高い人ほど、「自分に都合が悪い情報に反論する能力」が高いので、この確証バイアスを崩すのがより困難になります。
この、インテリジェンストラップを乗り越えるには、どうすればいいのでしょうか?
「理解したいという自然な欲求は、偏見を乗り越え、自らの立場とは異なる資料を積極的に読むことを促したようだ。2つの記事(suria注:リベラル寄りの記事と保守派寄りの記事)を選ばせると、好奇心旺盛な被験者ほど、自分のイデオロギーと一致するものではなく、それに異を唱える記事を選んでいた。「たとえ自らの政治信条と矛盾するものでも、新しい情報を求める傾向がはっきりとみられた」とカハンは論文で指摘している。
「好奇心の低い人は想定外のことに恐怖を覚えるが、好奇心旺盛な人はわからないことを楽しむ。驚きを楽しむのだ。何か新しいことを発見すると、ドーパミンが湧いてくる。」「このように好奇心が旺盛な人はオープンマインドになり、意見を変えることを厭わず、独善的立場に固執しない。」
【以上、同書244頁より引用させていただきます】
好奇心を利用すること。著者は、疑問を書き出すことを勧めています。そうすると、好奇心が高まるんだって。このブログのタイトルもそうですが、隠された部分があると、「なんだろう?」って思って、読み始めますよね?
なんだろう?って衝動は、「驚くような本当のことを知りたい」という欲望だから、自分の従来の意見に沿っていない結果も受け入れてくれる。
業績や株価の変動に、あるいは横ばいならその原因に、疑問を持ちましょう。
なぜ、ロードスターキャピタルは業績がいいのに、株価が上がらないのでしょうか?大量保有報告書及び5分足によれば、おそらくは藤岡さんという大株主が、一日2-3万株を売っているから。彼の残りの株数は90万株以下なので、あと3か月もすれば・・・・・
コプロはなぜ下方修正したのでしょうか?同一賃金同一労働で、派遣社員にも正社員と同じ手当を支給せねばならず、派遣社員のお給料が上がり、その転嫁が遅れたから。なぜ遅れたんでしょうか。同業他社は遅れているのでしょうか、転嫁できているのでしょうか?過去に似たような事例はなかったでしょうか?
あたしたちは、赤ちゃんのころ、好奇心の塊でした。見えるもの全てを触り、口に入れてみて、遊びました。株の世界で遊べば、きっと、投資成績もあがる・・・・はず?おっと、そこも疑問をもたねば!!
読んでくれて、ありがとー!
今日も、ステキ・・・・から?よく分からない銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。
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この手の話はよく書かれているので、読むことも多いけど、こうやってお気に入りのsuriaちゃんブログでも警鐘を鳴らしてくれるのは、ありがたやありがたや~(お手手もみもみ) (^_^)v
心に再インプット!
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>ruruさん
そんなコメントしていただけるなんて、ありがたや~(*^^*)
>老眼鏡の度数は3.75さん
ですよね!
>neopiero8さん
ワールドコーポの記事なんて、よく覚えていらっしゃいますね・・・・マニアな情報、ありがとうございます(笑)!