教養としての投資
『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』
奥野 一成 著 ダイヤモンド社 を買いました。
奥野 一成 著 ダイヤモンド社 を買いました。
「教養・・・?ああ,もうかってないから,「投資すると勉強になる」とか言って,逃げるやつですか」
タイトルみて,そういうヒネタ感想を持ちました(笑)。ところが,著者名でググると,ここ3年の著者の属する投資ファンドのパフォーマンスは,S&P500を若干上回っているようです。ということで,何か勉強になるかとおもい,読んでみたよ。
前半は,本のタイトル通り,「投資家的な視点があるとビジネスでうまくいく」とか,「老後問題も大丈夫」とか,よくあるお話。
後半は,株式投資の具体的な話にはいっていきます。
この本で,一番重要と思われるところをご紹介します・・・・・・
「会社訪問で何を聞いているのかについてお話ししましょう」
「それはもう,ひとつだけです。『御社のビジネスには参入障壁があるのですか?』です。」(同書181頁より引用)
やっぱ,それだよね。
著者は,バフェットに感銘を受けた長期投資家らしいので,当たり前と言えば当たり前ですが・・・・。
規模の経済により半導体を安く生産できる企業。
膨大な顧客情報とネットワークを築いている企業。
ニッチ市場に特化している企業。
結局,投資先の選定とは,参入障壁の有無を調べる作業。長く持つ,参入障壁が,あるか,ないか。前日のダウがどうとか,日銀がどう動くかとか,ではない。長期投資の,センターピン。そこは,この著者のように,外さないで行きたいですね。
「売らなくていい会社しか買わない」
(同書142頁)