天才投資家の現金余力
『バフェットとマンガーによる株主総会実況中継』
ダニエル・ペコー (著), コーリー・レン (著), 長岡半太郎 (監修), 田中陸 (翻訳)
引き続き、この本のご紹介です。この本、最後に、おもしろい付録が付いてます。バークシャーの1979年から2016年までの、現金比率の表がついているんですよ。
たとえば、1979年は、
①ポートフォリオ全体は6億ドル
②うち、株式に投資している部分が65%
③それ以外は現金と債券
となっています。36年分見てみると、なんと、株式に投じている資産は、MAXでも84%なんですね。最低では、37%という年もあります。株式投資部分が37%の年は、50%が債券(社債か米国債かな?)13%が現金となっています。ぜんぜん、投資してない・・・・・
平均すると、現金(と債券)の比率は、20%前後をウロウロしている感じです。繰り返しになりますが、最低でも16%の現金(と債券)をもっています。それだけ現金を保有していて、かつ、S&P500を上回っているということは、投資している部分がインデックス投資をはるかに上回る収益をだしていることを意味します。
20%程度、現金をかかえながら、インデックス投資をはるかに超える利回りが期待できるわずかな投資機会に集中投資する・・・・・これが、成功の秘訣ですね。バフェットは、フルインベストメントが望ましいとも言っているので、豊富な現金余力は、投資基準が厳しくて、それをパスする投資先がない「結果」であることに注意が必要です。これから株価が下がるだろう・・・という予想に基づいて、ポジションを落としているわけではない、ハズ。
今日も、ステキな銘柄に囲まれた良い1日をお過ごしくださいね。
こんばんわー。いつも大変勉強になる記事ありがとうございます!
現金余力ですが、私はいつも相場に踊らされポジションを必要以上に増減させてしまいます…。例えば、今のような不安定な情勢で現金比率をかなり高くしてしまいます。
結局は自分の考えをどこまで信じられるかのに依るのだとsuriaさんの記事を読んで感じておりました。(的外れでしたらすみません)
鋼のメンタルが欲しい今日この頃です。
ありがとうございます!あたしだって、ブレブレですヨ!!
ロシアが核を使う可能性が1%くらいあるので、現金比率を50%にしておこう・・・みたいな考えも、よく浮かびます!!休むも相場。