売上は減っても利益が増えるナゾ(ミツウロコ
ガスや電気を売っている会社です。最近,発表された1Q決算は・・・・・・
あらま,売上20%減少。しかし,36%増益!!
売上が減っているのに,なぜ利益が増えるんでしょうか。奇妙ですね。まあ,下段の,前期の増加率をみると,営業利益571%増とあるので,四半期の振れ幅が大きい業界なのかもしれませんね。ただし,売上の減少というのは,お給料の額面の減少みたいなものですから,企業にとって良いことではありません。
●ここまで利益率が変わるということは,主力製品が交代したのか?
●燃料費の増減など,何か一時的な原因があるのか?
●リストラして人件費が減ったのかしら?いや,それでは36%も増益にはならないでしょう・・・・・・・
そんな推測をしながら,原因を確認していきましょう。
同社の1Q決算書をみてみます。あくまで,あたしの持ち株の電気会社グリムスとの比較をしたいので,電力事業のみ,みていきましょう。
ほうほう,80%の増益とな。増益の犯人はコイツですね。ミツウロコは,他にも事業をしているのですが,電力事業による利益が全セクターのなかでトップ。同社は,もともと,LPガスやその関係の機器の販売がメインでしたが,昨年事業年度から,営業利益的には電力販売が主力に交代しています。
とはいえ,電力販売も,売上そのものは減少ね。原因は,コロナでの経済活動の停滞。
それでは,なぜ,営業利益は80%も増なのか?会社の回答は,「電源ポートフォリオによる需給調整」とあります。おそらくは,「コロナで原油安 → 電力卸売市場での電気の仕入れ価格下落 → 自分で発電したり他の会社から買う分を減らし,市場から電力を安く調達できた」ってことカナ。財務諸表をみてみると・・・・・・・
うーん,電気の仕入れ代金つまり「原価が下がった」より,販管費が下がっている感じですね。とはいえ,ミツウロコはたくさんセクターがあるので,すべてのセクターをぐっちゃまぜにした数字が,コレ。数字よりも,決算書の文章を重視するしかないですね。
増益の原因が,「コロナによる原油安」なら,コロナワクチンが開発され,旅行業界が復活するまで,ミツウロコの電力販売事業の優位は続きそうですね・・・・・・ほかのセクターが足をひっぱらない限り。
結局,複数セクターをもっている会社って,各セクターを予測しなければならないし,決算書の数値から意味のある情報をとれないことが多いので,難易度高いわ・・・・・
読んでくれて、ありがとう
単一セクターの銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください
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うちの地元ここ強いところですが、最近ガス会社と東北電力の電気代安くなるキャンペーンがかなりされていますね。
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>るーさん
なるほど、、、参考になります、ありがとうございます(*^▽^*)
やっぱり、顧客の奪い合いは激しいですね、、、