売上そのままなのに，なんで増益なの？

技術者派遣のテクノプロ

今日は，ＩＴ技術者や施工管理者を派遣している，テクノプロの１Ｑ決算をみていきましょう。１０月３０日に発表されました。

前年度は，売上，利益，ともに２０％前後の伸びで，とても優秀ね。技術者派遣業界の盛況がうかがえます。でも，最新の１Ｑでは，売上は，わずか０．８％のプラス・・・・・・まあ，コロナがあったからね。でもね，利益が１２％増？？同じ商品を売っていて，売上が増えていないのに，利益が１２％も増えるハズがない。

いったい，何が起きたのかな？理由を確認しましょう。

増益の原因は・・・・？

犯人は・・・・・

【 2021年6月期第1四半期決算説明スクリプト・質疑応答の２頁より】

コロナの助成金が５億円，入ったのが原因ですね。それを除くと利益は４％増。なーんだ・・・・・

で，投資しますか・・・・？

コロナで数値が狂っているので，テクノプロが順調なのかは，よく分かりません。決算書を読み進めていくと，派遣単価の上昇，新規技術者の採用など，景気のよい話も書いてあります。決算書の数字に惑わされてはいけませんが，とはいえ，過度に悲観することでもないかな。

ということで，ウォッチ継続で。

決算書の数値のみ，つまりは四季報に載っている数値のみだと，どうしても，こういった「なんで利益が伸びているの？」という事情は拾いづらいもの。増益，減益の原因を深堀して，それが継続的なものか，判断する・・・・・・・・脊髄反射で反応しないようにしたいものです。

読んでくれて、ありがとう
助成金なしでも増益の銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしください

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2020年11月7日